帝人グループのGF-SMC部材、フォードの新型『エクスプローラー』に採用

デュアル・ウォール・ダッシュボード
デュアル・ウォール・ダッシュボード全 3 枚

帝人グループは8月20日、米国コンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス社(CSP社)のGF-SMC部材が、フォードの新型『エクスプローラー』に採用されたと発表した。

【画像全3枚】

GF-SMC(Glass Fiber-Sheet Molding Compound)は、熱硬化性樹脂をガラス繊維に含浸させ、シート状にした成形材料。フォードとCSP社は、NVH(騒音・振動・ハーシュネス)の大幅な改善を目的として、このGF-SMC部材を使用することにより、世界初の二重壁構造のコンポジット製エンジンシュラウド「デュアル・ウォール・ダッシュボード」を共同開発した。開発品は、フォードが今夏より北米にて展開を開始する『エクスプローラー』の2020年モデルに搭載される。

デュアル・ウォール・ダッシュボードは、エンジン後部をカバーするとともに、エンジンルームの両サイドにあるストラットタワーまでを覆い、エンジンルームとフロントバルクヘッドの間に密閉性の高い空間を創出。これにより、エンジンルーム内で発生する騒音を消散させることでNVHを大幅に改善する。従来のスチール素材では成形が困難な薄肉かつ複雑な形状をわずか4点のGF-SMC成形部材で実現し、エンジンルーム内の限られた空間への収納を実現。また約5.5kgと軽量で、エンジンルーム内の電気部材の熱防護機能も有している。

CSP社は今後、素材選定から部品設計にまで踏み込んだ提案力の強化や、グローバル安定供給体制の確立を図るとともに、2020年以降の環境規制強化に対応した車体の軽量化に向けて、使用材料の拡充や他メーカーとの協業なども進め、マルチマテリアルでの部品供給メーカーとしてソリューション提案力を強化。2030年近傍には、自動車向け複合材料製品事業の売上を20億米ドル(約2100億円)規模へと拡大していく計画だ。

《纐纈敏也@DAYS》

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