メルセデスベンツ Bクラス 新型に初のPHV、EVモードは最大77km

PHVシステムは1.3リットルターボ+モーター

回生ブレーキの強弱は5段階に切り替え

音声コマンドで充電ステーションを検索

メルセデスベンツ Bクラス 新型のPHV「B250e」
メルセデスベンツ Bクラス 新型のPHV「B250e」全 9 枚

メルセデスベンツは8月19日、新型『Bクラス』(Mercedes-Benz B Class)のプラグインハイブリッド車(PHV)、「B250e」を欧州で発表した。

メルセデスベンツは現在、『Sクラス』、『Eクラス』、『GLCクラス』などに、PHVを設定している。「S560e」、「E350e」、「GLC350e」と、電動車であることを示す「e」が、グレード名に冠される。B250eは、Bクラス初のPHVとなる。

PHVシステムは1.3リットルターボ+モーター

PHVパワートレインは、エンジンが直噴1.3リットル(1332cc)の直列4気筒ガソリンターボで、最大出力160hp/5500rpm、最大トルク25.5kgm/1620rpmを発生する。モーターは最大出力102hp、最大トルク30.6kgmを引き出す。PHVシステム全体で、218hpのパワーと45.9kgmのトルクを獲得する。動力性能は、0~100km/h加速が6.8秒、最高速は235km/hに到達する。

バッテリー(二次電池)は、蓄電容量15.6kWhのリチウムイオンだ。ダイムラーの子会社のDeutsche ACCUMOTIVE製となり、水冷式で、重量はおよそ150kg。EVモードでは、最大77km(NEDC新欧州サイクル)をゼロエミッション走行できる。EVモード時の最高速は140km/hとした。欧州複合モード燃費は71.4km/リットル、CO2排出量は32g/kmと、高い環境性能を備えている。

バッテリーの充電は、出力7.4kWの交流(AC)ウォールボックスを利用して、およそ1時間45分。直流(DC)の場合、バッテリーの8割の容量を、およそ25分で充電できる。

メルセデスベンツ車で初めて、エンジンは電気モーターで始動する。このため、新型BクラスのPHVには、12ボルトのスターターは装備されていない。メルセデスベンツ Bクラス 新型のPHV「B250e」メルセデスベンツ Bクラス 新型のPHV「B250e」

回生ブレーキの強弱は5段階に切り替え

新型Bクラスは、「MBUX」(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)を搭載している。これにより、新型BクラスのPHVでは、MBUXを活用した新しいドライブプログラム、「エレクトリック」と「バッテリーレベル」が利用できる。エレクトリックプログラムでは、最大のeパフォーマンスが体験することが可能。エンジンは、ドライバーがアクセルペダルを深く踏み込んだ場合にのみ、作動する。

また、エレクトリックプログラムでは、ステアリングホイールの奥に装備されるパドルを使用して、回生ブレーキの強弱レベルを選択することができる。ステアリングホイールのパドルを操作することにより、5段階の回生ブレーキのレベル(DAUTO、D+、D、D-、D--)が切り替えられる。

走行モードは、コンフォート、ECO、スポーツの3種類のモードが選択できる。ドライバーはEVモードでの走行を優先したり、ドライビングダイナミクスに重点を置いたり、EVモードでの航続を延ばす目的で、エンジンによる駆動を優先したりすることができる。メルセデスベンツ Bクラス 新型のPHV「B250e」メルセデスベンツ Bクラス 新型のPHV「B250e」

音声コマンドで充電ステーションを検索

「Mercedes me Charge」は、ドライブ途中での充電に役立つ。これは、MBUXインフォテインメントシステムが、充電ステーションを見つけるのを支援するものだ。 MBUXシステムは、自然な音声を理解する。ドライバーが、「ハイ、メルセデス。近くの充電ステーションを見つけて」と言うだけで、最寄りの充電ステーションの検索を開始する。

新型BクラスのPHVでは、ナビゲーションシステムのデータ、速度規制、走行する道路を考慮したインテリジェントなルート案内が可能だ。計画されたルート全体を考慮し、電動での走行モードを優先してくれる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る