【鈴鹿10時間】豪華なチャンピオンズトークのはずが…この関係

チャンピオンズトーク(鈴鹿10時間)
チャンピオンズトーク(鈴鹿10時間)全 19 枚

鈴鹿サーキットで行われている『2019 第48回サマーエンデュランス「BHオークション SMBC 鈴鹿10時間耐久レース」』予選終了後に本山哲選手、道上龍選手、脇阪寿一選手が出演する「新・永遠のライバル対決トーク」と松田次生選手、石浦宏明選手、そしてミカ・ハッキネン選手が出演する「チャンピオンズトーク」という豪華な2部構成のスペシャルなトークショーが行われた。

●脇阪が道上をイジる

まず行われたのが「新・永遠のライバル対決トーク」。本山選手はチームの事情で参戦できないことが残念と語る一方、同級生の脇阪選手と道上選手による舌戦が繰り広げられた。クラスが違うとはいえ、ポジションは自分の方が上と語る道上選手に、脇阪選手が「僕はアンダーステアなのでなんとかなるが、道上さんはオーバーステアに苦しんでいるらしい、そのまま10時間オーバーステアで苦しめばいい」と反撃。毎度のやりとりに会場は湧いた。

残念ながらレースに出場できない本山選手は実況ブースで解説を担当することに。決勝への展望については「やはり日本勢に頑張ってほしい。来年は機会があれば出たいですし、ふたり(道上選手と脇阪選手)の応援をしながらレースを楽しみたい」と期待を寄せた。

道上選手は「オーバーステアに苦しんでいますが、明日症状が出ないようにセッティングして10時間走り切りたい。明日頑張ります」と意気込み、久しぶりのレースとなる脇阪選手は「GT3というマシンでのレースを楽しみたい。もし道上選手がコースアウトしたらSNSのハッシュタグでオーバー道上で投稿してください」といつもの道上選手いじりで締めた。

●ただのハッキネン・ファンになった石浦

楽しい3人のトークショーが終わったのも束の間、今度は国内外のチャンピオンが出演する「チャンピオンズトーク」が幕開け。フォーミュラニッポン、SUPER GTでチャンピオンに輝いた松田選手、SUPER FORMULAで王者となった石浦選手、そしてF1で2度のチャンピオンに輝いたミカ・ハッキネン選手が登場し、グランドスタンドは大きな歓声に包まれた。

ポールシュートアウトを担当した松田選手は13位で予選を終え、予想以上に他のチームが速くて厳しかったと振り返る。しかしレースペースには自信があり、決勝での追い上げを誓った。

父親がハッキネン選手と仕事で一緒になったことがきっかけでハッキネン選手のサインを持っているという石浦選手は憧れの存在と一緒にレースができることに興奮を隠せないとのこと。「普通にドライバーチェンジとかやってるけど、あのハッキネン選手とドライバーチェンジしてると思うとすごい」、「自分がチャンピオンということを忘れて、ただのレースファンみたいになってる」と興奮気味に語った。

F1時代の話を振られたハッキネン選手は「F1では様々な素晴らしいドライバーたちと走った素晴らしい思い出がある。アイルトン・セナから多くのことを学んだ」と1993年にチームメイトになったセナについても触れた。今回のチャレンジについては「GT3でのレース、10時間の長丁場、新しいチームでのレースなど自分にとって大きなチャレンジだ」と久々のレースについて語ってくれた。

最後に松田選手は「予選ではBMWの底力をみた。しかし自分たちのマシンも速くなっているし、決勝では一つでも多くポジションをあげて、表彰台に登りたい」と意気込みを語った。

石浦選手は「全員が揃ったのがこのレースウィークという状況ではあるが、コミュニケーションはしっかりと取れている。ハッキネン選手の走りを見せ続けられるように自分も頑張る」といつもとは違うプレッシャーがあると語り笑いを誘った。

予選ではとてもブランクがあるとは思えない走りをみせたハッキネン選手、決勝では石浦選手と共にどんなレースをみせてくれるのか、そして調子をあげてきている松田選手とKCMGの躍進にも期待したい。

《河村大志》

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