MINI、ブランド誕生60周年…原点は革新的なコンパクトカーだった

クラシックMiniは1959年に誕生

BMWグループの下でのMINIは2001年に登場

生誕60周年記念車を世界市場に投入

クラシック Mini と MINI の60 YEARS EDITION
クラシック Mini と MINI の60 YEARS EDITION全 14 枚

MINIは8月26日、ブランド誕生60周年を迎えた、と発表した。

画像:クラシックMiniとMINIの60周年記念車

クラシックMiniは1959年に誕生

現在のMINIのルーツとなる「クラシックMini」は1959年8月26日、英国の当時のBMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)が初公開した。チーフエンジニアのアレック・イシゴニスは、当時としては珍しいFF駆動を採用した。これは、「燃費が良く、経済的で、大人4人が乗れる車。エンジンは既存のものを使う」という厳しい開発条件をクリアするためだった。

そこで、アレック・イシゴニスは、FR駆動用の直列4気筒エンジンを横置きとし、トランスミッションをその下にレイアウトして一体化するアイデアを思いついた。また、10インチの小径タイヤを全長3050mm、全幅1390mmの小さなボディの四隅に置くという独特のデザインも取り入れ、クラシックMiniは登場した。そして1959年から2000年の間に、英国で生産されたクラシックMiniの台数は、530万台を超えるヒット作となったのだ。

BMWグループの下でのMINIは2001年に登場

このクラシックMiniの後を受け継いで、BMWグループは新世代MINIの生産を2001年、英国オックスフォード工場で開始した。2006年にはモデルチェンジを受け、2世代目が登場した。2013年には、現行の3世代目にモデルチェンジを受けている。

現在、MINIのラインナップは、3ドアと5ドアのハッチバックに加えて、『コンバーチブル』、『クラブマン』、『カントリーマン』(日本名:『クロスオーバー』)、高性能モデルの「JCW(ジョン・クーパー・ワークス)」と幅広い。

生誕60周年記念車を世界市場に投入

MINI生誕60周年記念車として、グローバル市場に投入されているのが、「MINI 60 YEARS EDITION」だ。MINIは、「ゴーカートフィーリング」と呼ばれる特有のドライブフィーリングや、空間の創造的活用という哲学などの伝統を守りながら、常に変化し続けてきた。MINI 60 YEARS EDITIONは、MINIの伝統を受け継ぐMINI の3ドアと5ドアの両ハッチバックをベースに、60周年を迎えた英国生まれのアイデンティと、俊敏で力強い個性を際立たせた限定車だ。

ボディカラーは、英国のクラシックレーシングカーを彷彿とさせるブリティッシュレーシンググリーンメタリックに加えて、ミッドナイトブラックメタリックとムーンウォークグレーメタリックの3色を設定した。ルーフとドアミラーキャップには、ペッパーホワイトを採用するとともに、60周年専用ロゴをさまざまな部分にあしらう。

このロゴは、「60」の文字をストライプ状にデザインしたものだ。MINIによると、スポーティさと俊敏さを象徴するデザインという。ボンネットのストライプやサイドスカットル、ドア開錠時に運転席側の足元に浮かび上がるロゴプロジェクションなどに、このロゴを採用している。17インチの専用アルミホイールは、ロゴと同様にストライプ状のモチーフを用いた専用デザインとした。

インテリアには、「MINI Yours」のレザーシートやスポーツレザーステアリングを装備し、上質な室内空間を追求した。シートやステアリングホイール、トリムパネル、ドアシルプレートなどにも60周年のロゴを配することで、ひと目で60周年記念モデルであることが分かるデザインを目指したという。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「間違いなく正解」新型トヨタ『RAV4』がSNSで話題沸騰! 注目グレードはやはり「GRスポーツ」
  2. ダイハツ『ミゼットX』に大阪バージョンが登場!“ソロキャン”向けの単座仕様に…Japan Mobility Show KANSAI 2025
  3. 『ランエボIV』を18分の1ダイキャストミニカーで精巧再現、開閉機構付きで発売
  4. トヨタがスーパーカー『GR GT』発表、4リットルV8ツインターボで650馬力以上…オールアルミ骨格採用
  5. “車内スマホ生活”を強力サポートする、パワフル「USBプラグ」の新作登場![特選カーアクセサリー名鑑]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る