メルセデスベンツ GLE クーペ 新型、2世代目を欧州発表

48Vのアクティブサスペンション

ボディサイズ拡大で室内空間が増加

最新デジタルコクピット採用

メルセデスベンツ GLE クーペ 新型
メルセデスベンツ GLE クーペ 新型全 12 枚

メルセデスベンツは8月28日、新型『GLEクーペ』(Mercedes-Benz GLE Coupe)を欧州で発表した。

GLEクーペは、メルセデスベンツの主力SUV、『GLE』から派生したクーペモデルだ。現行の初代GLEクーペは2015年1月、米国で開催されたデトロイトモーターショー2015で初公開された。後方に向かって傾斜したルーフラインが特長で、BMW『X6』などと競合する。

このGLEクーペの新型が、欧州で発表された。新型は2世代目モデルだ。車台などを共用するGLEは、ひと足早くモデルチェンジを受けており、この新型GLEの新技術が、GLEクーペの新型にも導入されている。メルセデスベンツ GLE クーペ 新型メルセデスベンツ GLE クーペ 新型

48Vのアクティブサスペンション

新型GLEクーペの特長のひとつが、48Vシステムの導入にある。新型には、48Vの電気システムを備えたアクティブサスペンション、「E-ACTIVE BODY CONTROL」を採用する。新開発の「AIRMATIC」エアサスペンションと組み合わせられ、4輪のスプリングとダンパーを個別に制御できる。これにより、ロールのみならずピッチやスクオットも抑え、さらに快適な乗り心地と高いハンドリング性能を実現するという。

また、E-ACTIVE BODY CONTROLには、「カーブ傾斜機能」を採用した。3段階のコーナリングモードが選択でき、ほとんど遠心力のない状態で、コーナーを曲がることができるという。ステレオカメラが装備されている場合には、路面スキャンが可能で、カメラは連続的に路面をスキャンし、荒れた路面に差しかかる前に、サスペンションが反応し乗り心地を向上させる。

ボディサイズ拡大で室内空間が増加

新型のボディサイズは、全長が4939mm、全幅が2010mmだ。先代に対して、39mm長く、7mmワイドに。ホイールベースも、先代比で20mm伸びた。それでも、新型GLEよりは60mm短く、スポーティなクーペシルエットを引き立てている。フロントには、フルLEDヘッドライトが標準装備される。

ホイールベースの20mm延長によって、室内空間が拡大した。ドアの開口部は35mm広げられ、乗降性を引き上げる。荷室の容量は655リットルで、先代比で40リットル増えた。後席を倒せば、最大で1790リットルに拡大。先代比で70リットル増えており、セグメントで最大のスペースになるという。シートなどには、「ARTICO」と呼ばれる人工レザーを使用した。新デザインのスポーツステアリングホイールには、ナッパレザーのリムを組み合わせる。

欧州市場では発売当初、ディーゼルエンジンがメインとなる。中でも、「GLE クーペ400 d 4MATIC」グレードには、「OM656型」直噴3.0リットル直列6気筒ターボディーゼルエンジンを搭載する。最大出力は330hp、最大トルクは71.4kgmを引き出す。欧州複合モード燃費は13.3km/リットルだ。メルセデスベンツ GLE クーペ 新型メルセデスベンツ GLE クーペ 新型

最新デジタルコクピット採用

新型GLEクーペには、ドライバー正面のメーター部分と、ダッシュボード中央のモニターを一体デザインとした最新のデジタルコクピットを採用する。

この12.3インチの2つの高精細ワイドディスプレイを、一枚のガラスカバーで融合したコックピットディスプレイとした。このディスプレイは、空中に浮かんでいるように見え、インテリアデザインの水平方向の流れを強調する中心要素に。インストゥルメントクラスターとなるこのコックピットディスプレイは、ドライバーの視野に直接入るさまざまな情報を表示する大型ディスプレイと、センターコンソール上方のセンターディスプレイで構成される。

最新の「MBUX」(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)も採用する。「ハイ、メルセデス」と呼びかければ、音声アシストが起動する。

新型GLEクーペには、最新の先進運転支援システム(ADAS)を搭載する。「アクティブ・ディスタンス・アシスト・ディストロニック」、「アクティブ・ブレーキ・アシスト」、「アクティブ・ストップ&ゴー・アシスト」、「アクティブ・ステアリング・アシスト」などが、豊富に用意されている。

《森脇稔》

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