出口を換えれば音が激変!? プロが教えるDIATONEスピーカー『DS-G300』の楽しみ方!

DIATONE・DS-G300
DIATONE・DS-G300全 7 枚

国産実力カーオーディオブランド“DIATONE”。同社が販売する車載用スピーカーの中でもっとも新しく、もっとも手軽なモデルがこの『DS-G300』だ。さて、これはどのようなスピーカーであり、どう取り付けると良さが引き出せるのか…。

それを解明するために、カーオーディオプロショップへの取材を実行した。向かった先は千葉県千葉市に店舗を構える人気店、“サウンドクオリティー”。同店代表の越野さんに、このスピーカーならではの魅力と、その魅力を楽しみ尽くすための方法論をたっぷり訊いてきた。

「スピーカーを換えることで得られる感動を、1人でも多くの方に味わっていただきたい…」

ところで“サウンドクオリティー”では、カーオーディオの入門者に向けた『スピーカー入門パッケージ』を多彩に用意しているという。まずは、それらを展開している意図から教えてもらった。

サウンドクオリティー(千葉県)の越野さん。サウンドクオリティー(千葉県)の越野さん。

「“カーオーディオを楽しむ方を増やしたい”と常々思っているんです。その最初の一歩としてお薦めなのはやはり、スピーカー交換です。スピーカーを換えることでがらりと音質を変えられます。その感動を、1人でも多くの方に味わっていただきたいと考えているんです。

なので、自信を持ってお薦めできるスピーカーをいくつかピックアップし、その性能を引き出し切れる最低限の取り付けメニューをパッケージしたお得なセットプランをいくつもご用意しています。それが『スピーカー入門パッケージ』です」

サウンドクオリティー(千葉県)。サウンドクオリティー(千葉県)。

その中に、“DIATONE”の『DS-G300』を使ったセットがある。それはどのようなものなのかと言うと…。

「『DS-G300』の価格が8万円(税抜)なのですが、当パッケージは取り付け用の部材と工賃も込みにして、価格9万9,900円(税抜)でご案内しています(※編集部注:車種により追加の費用が掛かることもある。詳しくは要問い合わせ)。取り付けスペーサーであり音響パーツでもある“インナーバッフル”を『DS-G300』用にワンオフし、必要最低限の“デッドニング”も施し、新たに必要となるケーブルもセットしています。

サウンドクオリティー(千葉県)。サウンドクオリティー(千葉県)。

この内容をこの価格に収めるのには少々無理もしているのですが、しかしせっかくの高性能なスピーカーですから、その性能を引き出し切るために必要なことはすべてやった上でお客様にご提供したいと考えました。その方が得られる感動が大きくなりますから。ただし価格はできるだけ抑えて。そのような考えのもと、当パッケージは企画されています」

『DS-G300』が高性能であるからこそ、基本プランにおいても手厚い取り付け作業を実行!

サウンドクオリティー(千葉県)。サウンドクオリティー(千葉県)。

続いては、『DS-G300』を用いた『スピーカー入門パッケージ』で行われている、性能を引き出すための諸策の具体的内容を教えてもらった。

「“インナーバッフル”については、よりリーズナブルに収めようとすれば市販の汎用品を用いるという選択肢も有り得るのですが、音のことを考えればワンオフした方が絶対に有利です。最大の利点は、“スピーカーの大きさにぴったり合わせられること”、です。

サウンドクオリティー(千葉県)。サウンドクオリティー(千葉県)。

17cmクラスのスピーカーは振動板のサイズは大体同一なのですが、取り付けフレームの形状は各機ごとで微妙に異なります。なので“インナーバッフル”をワンオフすれば、それぞれの取り付けフレームにジャストなものを用意できます。例えば、フレーム幅が10mmあるのに“インナーバッフル”の幅が9mmしかなかったら、その分スピーカーを支える力がロスします。結果、音質性能を100%引き出せなくなってしまうのです。

“デッドニング”については、スピーカー周りの鉄板が共振しないように制振材を貼り、かつサービスホールも塞ぎます。ちなみにホームオーディオのスピーカーはドライバーユニットが箱に取り付けられた状態でスピーカーとして完成品となっています。この箱は、スピーカーの裏側から発せられる音エネルギーを閉じ込める役割を担っています。裏側から発せられる音が前面に回り込むと“打ち消し合い(キャンセリング)”が起きてしまいますから。

サウンドクオリティー(千葉県)。サウンドクオリティー(千葉県)。

クルマのドアにおいても、スピーカーの裏側から発せられる音をドア内部に閉じ込めなければなりません。ゆえにサービスホールを塞ぐ工程はマストだと考えています。『DS-G300』のような高性能なスピーカーでは特に、この作業を省きたくはないですね。良いスピーカーの性能を引き出すための最低限必要な作業だと、当店では考えています」

廉価なモデルとの違いは、“情報量の多さ”と“解像度の高さ”にアリ!

次いでは、『DS-G300』だからこそしっかりとした取り付けメニューを施したいというその心について、さらに詳しく教えてもらった。

「『DS-G300』は、“DIATONE”のラインナップ中では“エントリー機”ですが、初めてスピーカー交換に挑戦しようと思われる方にとっては“ハイエンド製品”と言ってもいいほどの高額製品だと思うんです。

しかし、“ハイエンド製品”と言えるほどのポテンシャルを秘めていることも確かです。例えば、2万円のスピーカーと比べたら4倍の価格となるわけで、4倍のコストが掛けられているのであれば音が良くないはずはありません。

では廉価なモデルと何が違うのかと言うとそれは、“情報量の多さ”と“解像度の高さ”、この2点に集約できると思います。そうであるほどに、再生音が自然な音へと近づいていきます。録音したままの音をロスなく再生することを目指すのがHi-Fiオーディオなのですが、スピーカーが高性能になるほどその理想に近づきます。『DS-G300』ともなると、相当にリアルな音を再生できるんです。

また『DS-G300』は、生楽器の再生が得意です。サウンドが伸びやかで、アコースティック楽器の音をよりリアルに、魅力的に再現してくれます。すべてのジャンルの音楽を忠実に再生してくれますが、クラシックやジャズでは特に良さが表れますね。

低音の再生能力も高いです。ただこの点については特に、しっかりとした取り付けが行われることが前提となりますが、そうであれば、低域の再生レンジも広がります。

このように『DS-G300』は高い実力を有しています。だからこそ、しっかりとした取り付けを行い、その魅力を十二分に引き出したいと思うんです。そうしないともったいないです」

「『DS-G300』は、手を掛ければ掛けるほど、その良さが引き出されていくスピーカーです」

『DS-G300』の魅力をさらに引き出すための次なる音質向上策についても教えてもらった。

「『スピーカー入門パッケージ』では『DS-G300』の良さを十二分に引き出すことが目指されているのですが、さらなる音質向上メニューも多々ご用意しています。

スピーカーの取り付けに関することで言えば、ワンオフする“インナーバッフル”の材質を見直すことで、もう1ランク音質を向上させられます。『スピーカー入門パッケージ』では価格を下げるために“MDF”で“インナーバッフル”を製作しますが、合板を使用すれば耐久性がさらに高まり、音響特性も一層良化させられます。

“デッドニング”については、よりハイグレードな『エキスパートコース』もご用意しています。当コースでは、ドア内部のアウターパネルとインナーパネルの両方に徹底的な制振作業を施します。部材の量も3倍近く増やしますので、相当に音響的なコンディションが向上します。

トゥイーターの取り付け方も見直せば、さらに『DS-G300』の良さを引き出せます。

ちなみに、トゥイーターをAピラーやドアミラー裏にカスタムインストールすると、見た目のカッコ良さもプラスされます。音的なメリットも多々あるのですが、視覚効果が上がることも見逃せない利点です。

『DS-G300』は、手を掛ければ掛けるほど、そのポテンシャルが引き出されるスピーカーです。何かを行えば都度、音質向上が果たされます。長く楽しめるスピーカーであることは間違いありません。お薦め度は高いです」

もしカーオーディオの音を良くしたいと考えるなら、スピーカー交換は絶好の選択肢となる。そして数あるスピーカーの中から『DS-G300』をチョイスすると、一層高い満足度が味わえる。ドライブ中に好きな音楽を心地良い音で楽しみたいと思うなら、『DS-G300』を要チェック!

音の出口を換えれば“質”が激変!? プロが教える“DIATONE”スピーカー『DS-G300』の楽しみ方!

《太田祥三》

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