電動アシストベビーカーを2020年に発売、ボッシュ…フランクフルトモーターショー2019で発表予定

上り坂のアシストと下り坂の自動ブレーキ

スマホアプリで電動アシストレベルを選択

電動アシストは最大15km

ボッシュのベビーカー向け電動アシストシステム「e-stroller」
ボッシュのベビーカー向け電動アシストシステム「e-stroller」全 3 枚

ボッシュ(Bosch)は9月2日、ドイツで9月10日に開幕するフランクフルトモーターショー2019(Frankfurt Motor Show)において、ベビーカー向けの電動アシストシステム、「e-stroller」を初公開すると発表した。

ベビーカーにも、電動アシストに対する需要が高まっているという。ボッシュが0~4歳の子どもを持つ親と妊婦に調査したところ、ベビーカーを購入する時、10人中9人の親が、快適さと安全性が重要な基準になると回答したという。

上り坂のアシストと下り坂の自動ブレーキ

e-strollerは、リアアクスルの2つの低ノイズ電動モーター、Bluetoothモジュール、スマートセンサーシステムで構成されている。スマートフォンにも採用されているセンサーは、ベビーカーの速度や加速度などを測定しながら、路面をモニターする。上り坂では、モーターは自動的にベビーカーを押す力をアシスト。下り坂では、自動的にブレーキをかける。下り坂で万一、保護者がベビーカーを放した場合、モーターのブレーキが転がることを防ぎ、電気機械式ロックがパーキングブレーキをかける安全システムを導入している。

また、傾いた路面を横切る場合には、傾斜によって進路が曲がることを自動的に修正する。これは、片方の手で子どもを抱きながらベビーカーを押す場合も同様で、システムのステアリング支援機能が、直進状態を維持するようアシストを行う。

スマホアプリで電動アシストレベルを選択

ユーザーは、専用のスマートフォンアプリを利用して、電動アシストレベルを3段階から選択できる。アプリは、Bluetoothを介して、e-strollerシステムと通信する。着脱式バッテリーの充電レベルを表示し、電力が不足していることをユーザーに警告する。軽量な18ボルトのリチウムイオンバッテリーは、ロック可能なコンパートメントに収納されている。コードレスドライバーなどの標準的なボッシュの電動工具で使用されているのと同じバッテリーだ。ベビーカーのバッテリーから他のデバイスに電力を供給し、その逆を行うこともできる。ボッシュのベビーカー向け電動アシストシステム「e-stroller」ボッシュのベビーカー向け電動アシストシステム「e-stroller」

システムのUSBポートを使用して、スマートフォンを充電することができる。 アプリを利用すれば、たとえば、ベビーカーの盗難防止アラーム機能を有効にすることが可能だ。誰かがベビーカーを持ち去ろうとすると、スマートフォンに警告が表示される。さらに、ベビーカーの内蔵スピーカーからアラームが鳴り、パーキングブレーキが自動的に作動する。

電動アシストは最大15km

バッテリーは、最大15kmの電動アシストが可能だ。充電は、約2時間半で完了する。移動中にバッテリーがなくなっても、ベビーカーは通常のベビーカーと同じように使用できる。e-strollerシステムは、ハンドルに追加のスイッチやボタンを必要としない。

ボッシュは、スウェーデンのベビーカーメーカーの「エマルジュンガ」と協力し、電動アシストベビーカーを2020年初頭に市場に投入する予定だ。他のメーカーとのコラボレーションも計画している。ボッシュによると、システムは、シングル、ツイン、兄弟向けベビーカーにも適しているという。

ボッシュ・モビリティソリューション事業部門のステファン・ハルトゥング代表は、「e-strollerシステムには、ボッシュのノウハウが組み込まれている。風洞実験を含めて、自動車部門と同じ厳格な技術と品質基準を適用した」と、語っている。
あおり運転に備えたドライブレコーダーにまさかの弱点!? 夏の過酷な環境でSDカードが…

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
  3. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  4. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  5. 日産 リーフ 新型の価格を予想する!…ベースは400万円台前半か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る