3D高精度マップのダイナミックマップ基盤が初出展、生活密着での活用を目指す…IFA 2019

ジャパンパビリオンの入口に構えた「ダイナミックマップ基盤」のブース
ジャパンパビリオンの入口に構えた「ダイナミックマップ基盤」のブース全 10 枚

自動運転の実現には欠かせない3D高精度マップを提供するダイナミックマップ基盤は、ドイツ・ベルリンで開催されているIFA 2019に初出展した。生活家電を主体とする本イベントだけに、より生活に密着した活用方法を提案していきたいとする。

高精度マップは車両を車線や停止位置などをcm単位で誘導することができる。周囲にあるガードレールや道路施設といった位置情報を正確に反映できるため、操舵を自動化するのには欠かせない地図情報なのだ。ダイナミックマップ基盤ではすでに日本国内の高速道路と自動車専用道路の約2万9000kmを収録。今年2月にはアメリカで一部一般道も含む32万2000kmで同様地図データを制作するアッシャーを買収しており、これにより日米のハイウェイすべてを高精度マップでカバーすることとなった。

すでにこの秋に発売される新型スカイラインには3D高精度マップが採用。ドライバー支援が主体となる自動運転レベル2での対応ではあるものの、初のハンズオフ走行を自動車専用道路での一定条件下で実現した。地図データがあることで道路状況の先読みが可能となって、その安定した誘導には驚嘆の声が上がっているほど。それを実現した立役者がこの3D高精度マップなのだ。

さらに3D高精度マップというだけあって、地図データは高さも含む3Dで収録されており、これをドローンの誘導に活用することも想定される。つまり、従来の地図情報はほぼ平面での展開だったのに対し、立体的な情報を提供することで活用エリアが“空間”にまで広がることを意味する。ダイナミックマップ基盤ではそうした地図データの活用を提案することを目的にIFAへ出展することにしたわけだ。

折しもIFAでは史上初めてのパートナー国制度を「IFA NEXT」に設け、日本はそのパートナー国として認定。世界各国のスタートアップや最先端のIT企業等が集う特設エリア「IFA NEXT」に「ジャパン・パビリオン」を出展することとなった。ダイナミックマップ基盤はここに応募し、日本のスタートアップ企業として出展。欧州での認知度向上につなげていきたい考えだ。

《会田肇》

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