アウディ Q7 改良新型、48Vマイルドハイブリッド…フランクフルトモーターショー2019で発表へ

アウディの最新デザイン言語を反映

最新のアウディバーチャルコックピット

100km走行で最大0.7リットルの燃費削減

アウディ Q7 改良新型
アウディ Q7 改良新型全 14 枚

アウディは、9月10日(日本時間9月10日夕方)にドイツで開幕するフランクフルトモーターショー2019(Frankfurt Motor Show)において、『Q7』(Audi Q7)の改良新型を初公開すると発表した。

現行Q7は2世代目モデルだ。2015年1月、米国で開催されたデトロイトモーターショー2015で初公開された。現行型の特長は、先代比で最大325kgもの軽量化(最も軽いグレードで1995kg)や、重心高の引き下げ、先代比でボディサイズを小型化しながら、クラス最大級の室内空間を備え、燃費も26%向上させている点など。この現行Q7がデビューからおよそ4年半が経過し、初の本格改良を受けて、改良新型がフランクフルトモーターショー2019で初公開される。

アウディの最新デザイン言語を反映

改良新型のエクステリアデザインでは、フロントマスクにアウディの最新デザイン言語を反映させた。シングルフレームグリルは、6本の縦バーが入る大型の八角形デザインとし、力強さを表現した。

サイドエアインレットは、大型SUVの地上高と、そのオフロード機能を強調する。オプションで、アウディレーザービームを使ったHDマトリクスLEDヘッドライトが選択できる。リアは、テールライトの下に、クロームストリップを追加した。ナンバープレート部分は、フラットなデザインに変更されている。ボディサイズは全長5063mm、全幅1970mm、全高1741mm。全長は従来よりも11mm長い。

オプションで「Sラインエクステリア」を設定する。フロントバンパーのブレード、19インチのアルミホイール、リアのアンダーボディガードなどが標準装備される。アウディ Q7 改良新型アウディ Q7 改良新型

インテリアは、2列シートの5名乗りと、3列シートの7名乗りを用意する。アウディによると、前後の頭上空間とひじ周りの空間は、ライバルを凌駕しているという。インストルメントパネルなどに、新たな収納スペースを追加した。荷室容量は、2列シート仕様で865リットル。後席を倒せば、最大で2050リットルに拡大する。電動テールゲートが標準。足でゲート開閉を指示するジェスチャーコントロールはオプションだ。

最新のアウディバーチャルコックピット

コクピットには、新たに2つの大型タッチスクリーンディスプレイを配置した。操作は、素早く簡単に行うことができ、触覚と音のフィードバックで確認できる。走行に関する情報は、ドライバー正面のフルデジタルの「アウディバーチャルコックピット」の最新版に表示する。

インフォテインメントシステムとして、「MMIナビゲーションプラス」を標準装備する。このシステムには、LTEアドバンスト規格に対応し、Wi-Fiホットスポット機能を備えた「アウディコネクト」のデータモジュールが含まれている。オンライン交通情報、「Google Earth」によるナビゲーション、ハイブリッドラジオなどが装備される。「MMIオペレーティングシステム」には、クラウドベースのアマゾン(Amazon)の音声アシストサービス、「アレクサ(Alexa)」が新採用されている。アウディ Q7 改良新型アウディ Q7 改良新型

改良新型Q7には、最新の先進運転支援システム(ADAS)を導入する。アダプティブスピードアシスト、渋滞アシスト、アクティブレーンアシストの機能を兼ね備えた「アダプティブクルーズアシスト」を採用した。予測効率アシストとの組み合わせにより、道路の先の状況を見越して、減速や加速を行うことができる

100km走行で最大0.7リットルの燃費削減

改良新型の技術面での大きな特長が、パワートレインに48Vのマイルドハイブリッドを新採用した点だ。48ボルトの電源システム、BAS(ベルト駆動式オルタネーター・スターター)、小型のリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、走行中に最長で40秒エンジンを休止させ、惰性走行で燃費を稼ぐ。

エンジンのスタート/ストップ機能も、22km/h以上の幅広い走行条件で作動する。減速時には、BASが最大8kWのエネルギーを回生する。アウディによると、マイルドハイブリッドの効果により、実走行で100kmあたり最大0.7リットルの燃料消費を削減するという。
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《森脇稔》

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