F1イタリアGP併催レースでホンダ系ドライバーが好成績…F3角田裕毅が初優勝、F2松下信治も勝利

FIA-F3モンツァ大会のレース2で#14 角田裕毅が初優勝。
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現地6~8日に開催されたF1イタリアGP(モンツァ)、その併催だったFIA-F2とFIA-F3でホンダ系の日本人ドライバーが好成績を連発した。F3で角田裕毅が初優勝、F2では松下信治が今季2勝目を飾っている。

2019年現在、2レース制でのF1併催を基本とし、F1へのステップアップラダーの“王道”のなかに位置づけられるシリーズは「FIA-F2選手権」と「FIA-F3選手権」である。FIA-F2はかつてのGP2、そしてFIA-F3は概ね昨季までのGP3が改名したものと考えていい(昨今の“F3事情”はいろいろと複雑だが)。

今季、ホンダ系の日本人ドライバーとしてはFIA-F2に松下信治(のぶはる/1993年生まれ)が自身2年ぶりに参戦しており、FIA-F3には昨季のFIA-F4日本シリーズで年間総合1~2位だった2000年生まれのふたり、角田裕毅(つのだ ゆうき)と名取鉄平が参戦している。

モンツァでのレースウイークエンド、FIA-F3今季第7大会の予選で、Jenzer Motorsportのレッドブルカラー車を駆る#14 角田裕毅は11番手だった。しかし大量のグリッド降格ペナルティが発生したことで、#14 角田は5グリッドアップ、レース1決勝を6番グリッドからスタートすることになる。

#14 角田は4番手でレース1決勝を終えた。当然ながらレース直後の表彰式には参加していないが、のちに上位にペナルティがあり、リザルト的には決勝3位ということに。前大会スパ・フランコルシャン(ベルギー)のレース2で2位初表彰台をゲットしている角田、これで2大会(2レース)連続の表彰台圏内リザルト獲得となった。

そして上位リバース制により6番グリッドから出たレース2決勝で、#14 角田は初優勝を達成。直近2大会4レースで(3レース連続で)1、2、3位をひとつずつ集める“サイクル表彰台圏内リザルト”という格好になっている。

角田裕毅のコメント
「スタートがうまくいったことが優勝につながったと思います。ウエットコンディションで抜きにくい状況でしたが、ブレーキングに自信が持てていました。ペースもわるくなく、タイヤと相談しながら走り、後半トップに立ってからは後ろを意識してのレースでした。初優勝は素直に嬉しいですし、トラブルなくマシンを準備してくれたチームにも感謝しています」

ステップアップして臨んだ欧州シリーズで、なかなか好結果を出せずにいた昨季FIA-F4日本王者の角田だが、シーズン終盤、いよいよ本領発揮といった印象である(シリーズポイントランキングは現在8位)。

Carlin Buzz Racingで戦う#29 名取鉄平は、今回のモンツァでは11位&29位という決勝成績。ただ、名取も前大会スパのレース2で8位に入って初ポイントを獲得と、やはりシーズン終盤、上昇の流れにあるようだ(現在シリーズ22位)。

“兄貴分シリーズ”のFIA-F2はモンツァが今季第10大会。前大会スパでは選手死亡事故という悲しい出来事があり、ここから様々な意味でリスタートとなるレースウイークでもあった。

今季第6大会レッドブルリンク(オーストリア)で、このカテゴリーにおける自身初のレース1優勝(予選結果直結レースでの優勝)を成し遂げている#2 松下信治(Carlin)は、モンツァの予選では6番手。のちに上位にノータイム扱い車が出て、レース1決勝は5番グリッドからのスタートとなる。

そして#2 松下は自身2度目のレース1優勝を飾った。「持っているものを出せたレースですね。これで予選でのミスは償えたかな、と思います。モンツァは得意だし、ペースがいいこともわかっていたので、自分にとっては普通のレースでした」。スタート直後に接触があり、マシンが手傷を負うことにもなったそうだが、頼もしい談話が示すように、自信をもってのレースだった模様だ。

シーズン2勝目を挙げた#2 松下はモンツァ大会終了時点でシリーズランキング6位(今回のレース2決勝は、レース1優勝によるリバースの8番グリッド発進から3番手ゴールもペナルティで5位)。

F1参戦を目指して欧州で戦う侍たち。日本人F1ドライバーは2014年の小林可夢偉が最後という現状を打破するのは誰か、日本を主戦場とする選手たちも含め、切磋琢磨の日々が続く。

《遠藤俊幸》

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