線路保守点検中の列車待避をより確実に…JR東海が列車見張員の支援システムを改良へ

安全確保のため、作業手順の打合せを行う保守点検作業員。写真は西武鉄道の現場。
安全確保のため、作業手順の打合せを行う保守点検作業員。写真は西武鉄道の現場。全 3 枚

JR東海は9月11日、在来線の線路保守点検現場に配置されている「列車見張員」(見張員)を支援するシステムを改良すると発表した。

見張員は、保守点検中に列車の接近を作業員に伝達し、線路外に待避させる役割を担っている。その際は紙に記入された列車ダイヤを確認しており、変更があった場合は逐一手書きで修正していた。

改良されるシステムでは、紙に代えて、列車ダイヤが最新状態に自動的に更新表示される端末を利用する。この端末は列車位置表示も可能で、駅構内または駅間はもちろん、さらに細分化した位置表示を行ない、作業現場と列車の位置関係を確実に把握可能とする。

伝達については、これまで声をかけるだけであったが、騒音で聞こえにくいケースがあったため、ヘルメットに子機を装着し、声かけと子機の鳴動を併用して、確実な待避を促すとしている。

これらの導入は2021年6月末を予定しているが、端末の列車ダイヤ表示は2022年度末を予定している。

また、名古屋駅(名古屋市中村区)には「列車進路地上表示装置」も設置。列車の接近がない場合はLEDが常時点灯しているが、接近があると点滅し、見張員が列車の入線進路を確実に把握できるようにする。

この導入は2020年4月末を予定しており、2019年12月頃には試験点灯が開始される予定。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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