キャデラック、CT4 発表…BMW 3シリーズ 対抗のスポーツセダン

新世代のキャデラックデザイン

デジタル車両プラットフォーム

高速道路ではハンズフリー走行が可能

キャデラックCT4
キャデラックCT4全 21 枚

キャデラックは9月12日、新型セダンの『CT4』(Cadillac CT4)を米国で発表した。

CT4は、現行の『ATS』の後継モデルに位置付けられる小型スポーツセダンだ。キャデラックはCT4を投入することにより、BMW『3シリーズ』やメルセデスベンツ『Cクラス』、アウディ『A4』、レクサス『IS』などの競合車に対抗する。

新世代のキャデラックデザイン

エクステリアは、後輪駆動車らしいプロポーションとアスレチックなデザインを追求し、新世代キャデラックのデザインを表現した。キャデラックによると、後輪駆動プラットフォームの利点を活用し、存在感や自信、パフォーマンスを強調したという。ボディサイズは、全長4756mm、全幅1815mm、全高1423mm、ホイールベース2775mmだ。

インテリアは、新世代の高級スポーツセダンの顧客に向けてデザインされた。モダンなインテリアとし、ブランドのシグネチャー技術を取り入れたドライバー中心のコックピットだ。彫刻的で触覚的なフォルムと洗練されたディテールを追求している。キャデラックCT4キャデラックCT4

人間工学に基づいて最適化された直感的な操作系は、ドライバーの信頼性を高める。金属のアクセントを洗練された形で使用することで、テクノロジー重視の雰囲気を高めている。

車載コネクティビティは、高解像度の8インチタッチスクリーンが中心だ。インストルメントパネルの中央に目立つように装着され、インテリアのラインと一体になるようにデザインされている。

デジタル車両プラットフォーム

CT4には、新世代のデジタル車両プラットフォームを採用した。新世代のデジタル車両プラットフォームは、GMの今後の新型車、EV、アクティブセーフティ、インフォテインンメント&コネクティビティ機能、そして自動運転を含めた先進運転支援システム(ADAS)に必要なものとして開発された。

GMによると、電動パワートレインや先進運転支援システム、アクティブセーフティシステムなどの機能をすべて連携させて作動させるには、より多くの電気帯域幅とコネクティビティが重要になるという。キャデラックCT4キャデラックCT4

新世代のデジタル車両プラットフォームでは、1時間あたり最大4.5テラバイトのデータ処理能力を持つ電子システムに電力を供給する。これは、GMの現在の電気アーキテクチャに対して、5倍の性能向上に相当する。

また、この新世代のデジタル車両プラットフォームは、スマートフォンのように無線によるソフトウェア更新が可能だ。システムは車両のモデルライフを通して、機能をアップグレードし続ける。

高速道路ではハンズフリー走行が可能

部分的な自動運転を可能にする「スーパークルーズ」を、オプションで設定した。カメラやレーダーセンサーの「LiDAR」、高精度GPSと地図データ、最新のドライバーアテンションシステムとネットワークを使用して、米国とカナダのおよそ32万kmを超える高速道路で、ハンズフリー走行を可能にする。ドライバーアテンションシステムは、ドライバーが交通状況に注意を払う必要がある場合、警告を発する。

CT4のパワートレインには、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。このエンジンンには、独自の3ステップスライディングカムシャフトを採用した。アクティブフューエルマネジメントと自動停止&自動始動機能も備えている。最大出力は237hp/5000rpm、最大トルクは35.7kgm/1500~4000rpmを引き出す。トランスミッションは8速ATを組み合わせている。

《森脇稔》

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