チャイルドシート、不使用時の致死率は13.4倍…警察庁

自動車同乗中(6歳未満の幼児)のチャイルドシート使用有無別致死率比較
自動車同乗中(6歳未満の幼児)のチャイルドシート使用有無別致死率比較全 2 枚

 幼児のチャイルドシート不使用時の致死率は、適正使用時と比較して約13.4倍にのぼることが2019年9月12日、警察庁の分析からわかった。6歳未満の幼児を自動車に乗せる際はチャイルドシートを必ず使用するとともに、適切な取付けや着座も大切だ。

 警察庁では、秋の全国交通安全運動(9月21日~30日)に合わせて、2019年8月6日までに入手したデータから交通事故分析を公表。6歳未満の幼児が自動車に同乗中の致死率について、チャイルドシート適正使用時の0.03に対し、チャイルドシート不使用時は0.42と、約13.4倍もの差があることを明らかにした。

 道路交通法では、自動車の運転者はチャイルドシートを使用しない6歳未満の幼児を乗せて運転してはならないことが決められている。警察庁によると、2018年中のチャイルドシート使用率(6歳未満幼児の自動車同乗中死傷者に占めるチャイルドシートを使用していた死傷者の割合)は、前年比0.9ポイント増の78.3%

 チャイルドシートを使用していても、車両への取付け固定が不十分な場合や、正しく座らせなかった場合には、交通事故時にチャイルドシートがシートベルトから分離する、幼児がチャイルドシートから飛び出してしまうなど、チャイルドシート本来の機能が発揮できないことがあるという。そのため、チャイルドシートは取扱説明書などに従って、正しく使用することが重要になる。

 秋の全国交通安全運動では、「子どもと高齢者の安全な通行の確保」などとともに「チャイルドシートの正しい着用の徹底」を全国重点に掲げている。

《奥山直美》

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