西武の新型特急車『Laview』がグッドデザイン・ベスト100に選定…革新的創造とその実現を評価

大型曲面ガラスを使った斬新なデザインが評価された001系『Laview』。写真は池袋寄り先頭車。
大型曲面ガラスを使った斬新なデザインが評価された001系『Laview』。写真は池袋寄り先頭車。全 3 枚

日立製作所(日立)は10月2日、公益財団法人日本デザイン振興会より、同社が製造し3月にデビューした西武鉄道(西武)の新型特急車両001系『Laview』が「グッドデザイン・ベスト100」のひとつに選定されたと発表した。

「グッドデザイン賞」は、毎年、デザインが優れた工業製品などに贈られる賞だが、グッドデザイン・ベスト100は2012年に新設された新しい賞で、グッドデザイン賞受賞対象の中で「明日を切り拓く力をもつ、未来を示唆するデザイン」と認められた100件に贈られるもの。

前面に曲線半径1500mmの球面形のガラスを使用した流線型車体、縦1350×横1580mmという大型窓が大きなアクセントとなっている001系は、「いままでに見たことがない新しい車両」を目指して製作され、西武のフラッグシップトレインとして大きな注目を集めた。

今回の受賞では、審査委員から「乗車前から乗客の心を昂ぶらせる仕掛けが満載」「普段見慣れた景色を新しいものへと変える」といった点が評価され、「デザインの力で革新的創造にチャレンジした姿勢とその実現力は賞賛に値する」とされた。

ゆるく湾曲した車体側面は、これまでにない大型ガラスが使われ、審査委員は「驚くほど大きな客室窓」とコメント。ゆるく湾曲した車体側面は、これまでにない大型ガラスが使われ、審査委員は「驚くほど大きな客室窓」とコメント。

西武の車両がグッドデザイン賞を受賞するのは2017年度の40000系通勤電車以来で、鉄道車両としては2018年度に金賞を受賞した小田急電鉄(小田急)70000形特急車両(GSE)と、大阪モノレール3000系に続くものとなった。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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