マツダ2、「Mハイブリッド」の燃費は18.8km/リットル…欧州仕様

Mハイブリッドは1.5リットル+6MTとの組み合わせに

最新の魂動デザイン

スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー

GVCプラス搭載

マツダ2 改良新型(欧州仕様)
マツダ2 改良新型(欧州仕様)全 10 枚

マツダの欧州部門は10月1日、『マツダ2』(Mazda2)の改良新型の欧州仕様車の詳細を発表した。

マツダ2は、欧州ではBセグメントに属するマツダの小型ハッチバックだ。日本市場では、『デミオ』として販売されてきたが、マツダの新ネーミング戦略により、今後はグローバル市場において、マツダ2の車名に統一される。なお現行モデルは欧州では、デビュー当初からマツダ2のネーミングで販売されてきた。

Mハイブリッドは1.5リットル+6MTとの組み合わせに

マツダ2改良新型の欧州仕様車には、「マツダMハイブリッド」が設定される。マツダMハイブリッドは、欧州向けの新型『マツダ3』と『CX-30』にも用意されるマイルドハイブリッドだ。減速中のエネルギーを回収し、この電力がモーターに送られ、加速時などにエンジンのパワーをアシストする。

Mハイブリッドでは、ベルト一体型スタートジェネレーター(「B-ISG」)と回生ブレーキを利用して、発電を行い、エネルギーをキャパシタに蓄える。この電力がモーターに送られ、加速時などにエンジンのパワーをアシストする。また、エンジンの自動停止と再始動も行い、燃費を向上させる。

マツダ2改良新型の欧州仕様車では、マツダMハイブリッドを、1.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンの「SKYACTIV-G」+6速MTと組み合わせる。このエンジンには、2種類のチューニングが用意されており、標準バージョンが最大出力75ps/6000rpm、最大トルク13.8kgm/3800rpm、高出力バージョンが最大出力90ps/6000rpm、最大トルク15.1kgm/4000rpmを引き出す。

動力性能は、最大出力75ps仕様が0~100km/h加速11.7秒、最高速170km/h、最大出力90ps仕様が0~100km/h加速9.7秒、最高速183km/hとなる。環境性能に関しては、欧州複合モード燃費が18.8km/リットル、CO2排出量が94~95g/km(いずれもNEDC:新欧州サイクル)と公表されている。

最新の魂動デザイン

改良新型には、最新の魂動デザインを導入する。とくに、フロントマスクを一新しているのが特長だ。メッシュパターンのフロントグリルに、新デザインのLEDヘッドランプを組み合わせた。オプションで、アダプティブLEDヘッドライトが選択できる。足元には、高輝度塗装で質感を高めた16インチアルミホイールを新たに採用している。

インテリアでは、質感の向上を目指して、素材やカラーコーディネーションを見直した。マツダの最新のNVHに関する研究成果を生かして、静粛性を新しいレベルに引き上げているという。インフォテインメントシステムには、最新の「マツダコネクト」を採用する。Appleの「CarPlay」とグーグルの「Android Auto」に対応した。ヒーター付きステアリングホイールや自動減光式ルームミラーも導入している。

スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー

改良新型マツダ2には、「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」(スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー)を導入した。これは、人間の体が持っているバランス保持能力を最大限活用できる運転環境を提供するマツダ独自の車両構造技術だ。

骨盤を立てて脊柱が自然なS字カーブを維持できるシート、多方向に配置した環状構造で入力エネルギーを遅れなく伝達するボディ、各部品が相互に連携してばね上に伝える力を滑らかにコントロールするシャシー、エネルギーの特質や人間が音を感じるメカニズムに基づいて造りこんだNVH性能など、各機能をリファインした。

サスペンションは、より快適な乗り心地やスムーズな走行性能を目指して、リアダンパーにウレタントップマウントを採用するなどの再チューニングを受けた。レスポンスとフィーリングを改善するために、パワーステアリングのチューニングも変更している。

GVCプラス搭載

さらに、「G-ベクタリング コントロール プラス」(「GVCプラス」)を搭載する。GVCプラスは、スカイアクティブ ビークル ダイナミクスの第二弾となるテクノロジーだ。GVCプラスでは、新たにブレーキによる車両姿勢安定化制御(直接ヨーモーメント制御)を追加することで、より高い安定化効果を追求した。旋回中のドライバーのステアリングホイールの戻し操作に応じて、外輪をわずかに制動し、車両を直進状態へ戻すための復元モーメントを与えることで安定性を向上させるという。

ヨー、ロール、ピッチの各回転運動のつながりを高い旋回Gの領域まで一貫させ、素早いステアリングホイール操作に対する車両の追従性を高めるとともに、挙動の収束性を大幅に改善した。マツダによると、緊急時の危険回避能力を高めるとともに、高速走行時の車線変更や、雪道など滑りやすい路面環境においても制御しやすく、より安心感の高い動きを可能にしているという。

《森脇稔》

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