シボレー コルベット・コンバーチブル 新型発表…歴代初の電動ハードトップ

ミッドシップの6.2リットルV8は495hp

電動ハードトップは16秒で開閉

足回りはコンバーチブル専用チューン

シボレー・コルベット・スティングレイ・コンバーチブル 新型
シボレー・コルベット・スティングレイ・コンバーチブル 新型全 17 枚

GMのシボレーブランドは10月2日、新型『コルベット・スティングレイ・コンバーチブル』(Chevrolet Corvette Stingray Convertible)を米国で発表した。

『コルベット』は、米国を代表するスポーツカーだ。新型は8世代目モデル。シボレーは、8世代目となる新型コルベットに、「スティングレイ」のサブネームを付した。7月に発表されたクーペに続いて、今度はオープンになる「コンバーチブル」にも、新型が登場している。

ミッドシップの6.2リットルV8は495hp

新型コルベット・スティングレイ・コンバーチブルの最大の特長が、従来のフロントエンジンレイアウトから、ミッドエンジンレイアウトへの変更だ。新型は、コルベット史上初のハードトップ・コンバーチブルおよびミッドエンジンのコンバーチブルとなる。

新型コルベット・スティングレイ・コンバーチブルのミッドシップには、直噴6.2リットルV型8気筒ガソリンエンジンが搭載される。このセグメント唯一の自然吸気エンジンには、ドライサンプオイル潤滑システムや気筒休止システムを採用した。パフォーマンスエグゾースト装着車の場合、最大出力は495hp/6450rpm、最大トルクは65kgm/5150rpmを引き出す。

トランスミッションはパドルシフト付きの8速デュアルクラッチだ。素早いシフトチェンジと優れた動力伝達を可能にする。この8速デュアルクラッチ・トランスミッションは、マニュアルとオートマチックの両方の利点を兼ね備える。ステアリングホイールの左右に設けられたダブルパドルは、クラッチ解除機能を持つ。ドライバーは両方のパドルを操作してクラッチを切り、マニュアル操作することができる。シボレー・コルベット・スティングレイ・コンバーチブル 新型シボレー・コルベット・スティングレイ・コンバーチブル 新型

電動ハードトップは16秒で開閉

新型には、歴代初の電動ハードトップが採用された。ツーピースのハードトップは、16秒で開閉できる。48km/h以下なら、走行中でも開閉が可能だ。6個の電動モーターで作動する。ボディ同色のハードトップを標準装備した。オプションでカーボンフラッシュのメタリック塗装が選択できる。

ハードトップは、ミッドシップのエンジンの上に格納される。複合素材を使用した軽量ハードトップが、エンジンの熱対策が施されたコンパートメントに収納される設計とした。

キャビン後方には、ガラス製のディフレクターを装備する。静粛性を向上させるために、ガラス製ディフレクターは風切り音を減らすように設計されている。クーペの「Z51パフォーマンスパッケージ」と同じリアスポイラーを装備した。シボレーによる、ルーフを閉じた際の空力性能は、クーペとコンバーチブルで同じになるという。

ルーフを開けた時でも、トランクに2セットのゴルフクラブを積載できる。トランクは、クーペと同じ容量だ。また、コンバーチブルはクーペ同様、フロントフードの下に収納スペースを持つ。ここには、航空機の機内持ち込み手荷物とラップトップバッグが収納できる。

足回りはコンバーチブル専用チューン

エクステリアはクーペ同様、キャノピーフォワードのデザインが、「F22」や「F35」などの戦闘機にインスパイアされたものだ。

フロントには、プロジェクターを組み込んだ薄型LEDヘッドライトを採用する。ボディサイドには、エンジン冷却とエアロダイナミクス性能を高めるために、大型エアインテークが配される。LEDテールランプには、アニメーションターンシグナルが組み込まれた。エグゾーストパイプは、4本出しとした。

スプリングとダンパーは専用チューンされており、コンバーチブル専用のシャーシに仕立てられた。シボレーによると、クーペとほぼ同じパフォーマンスを可能にしているという。

シボレーは、高度なパワートレインシステムとシャシーチューニング、格納式ハードトップを組み合わせることにより、新型は史上最も妥協のないコルベットコンバーチブルになる、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スイスポ最終モデルの完全進化形! BLITZが手掛けた“走りと快適”の完熟セットアップPR
  2. BMWの電動スクーター『CE 04』、3つの新デザインバリエーション発表
  3. 山陽道・福山SAにガシャポン専門店、中国地方初 7月18日オープン
  4. これが最後のガソリンエンジンか!? BMW『X5 M』が歴代最強の700馬力オーバーに
  5. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る