【INDYCAR】2020年に実戦採用予定のエアロスクリーン、実走テストがインディアナポリスから始まる

エアロスクリーン装着マシンの実走テストが実施された。
エアロスクリーン装着マシンの実走テストが実施された。全 8 枚

現地2日、インディアナポリス・モーター・スピードウェイにて、来季2020年からNTTインディカー・シリーズが実戦採用を予定しているドライバー防護デバイス「エアロスクリーン」の実走(実装)初テストが実施された。

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近年、フォーミュラカーやオープンホイールと呼ばれるカテゴリーのレースでは、むき出しのコクピットに座るドライバーの(主に)頭部を様々な形態のアクシデントから保護することが一層重視されてきている。F1やスーパーフォーミュラなどでは、HALOと呼ばれる防護柵のようなデバイスが既におなじみだ。

北米最高峰シリーズのインディカーでは、来季2020年から「エアロスクリーン」と呼ばれるドライバー防護デバイスの実戦採用を予定している。上方が空いたキャノピー風、というのが正しい形容かどうか分からないが、透明なスクリーンがコクピットを覆う格好のデバイスだ。その開発にはレッドブル・アドバンスド・テクノロジーズも参画している。

エアロスクリーンの実走(実装)初テストは、インディ500の会場であるインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行なわれた。今回の参加ドライバーはシリーズチャンピオンとインディ500優勝、両方の経験をもつ2選手、ウィル・パワー(Team Penske/シボレー)とスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing/ホンダ)である。

テストは概ね順調だったようで、両選手は「必要ならば今週末にでもこれをつけてレースできる」との旨を語った。パワーは「大きな問題は出ていない。さらに(調整を)続けなければならない部分もあるが、それは小さなものだ」ともコメント。また、ディクソンは「コクピット内の静粛性が高いことに驚いた。無線がとても聞きやすかった」との旨を語っており、副産物的ともいえるメリットも生じているようだ。

今後もエアロスクリーンの実走テストはインディカー・シリーズが開催される各種のコースで年内に順次実施されていき、来季の実戦採用に向け準備が進められる。

《遠藤俊幸》

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