動力の有無は関係ない!? 佐藤琢磨選手も力走見せる…レッドブル・ボックスカートレース 東京大会

レッドブル・ボックスカートレース 東京2019
レッドブル・ボックスカートレース 東京2019全 23 枚

起源はアメリカの石鹸箱レースといわれる「レッドブル・ボックスカートレース」が、6日、よみうりランドで開催された。2000年から始まったこの大会、日本では2009年、2017年に続いて3回目の開催となる。

【画像全23枚】

レースは、アマチュアチームがそれぞれの趣向を凝らしたカートを製作し、坂道を下りながらパフォーマンスとタイムを競う。順位は、走行前のパフォーマンスと走行タイムで決定するが、走行中のアクション、カートの造形などの特別賞もある。参加者は、カートのコンセプトやデザインに合わせた衣装、コスプレで参加する。

パフォーマンスやカートの審査は、スキージャンプの高梨沙羅選手、ホンダF1マネージングディレクター山本雅史氏、ダンサーで初代Red Bull BC One World Finalチャンピオンのamiさん(B-Girl)、「つくってあそぼ」のワクワクさんこと久保田雅人氏、タレントでアーティストのMattさんの5名。

コースは丘陵地のよみうりランドの立地を生かした300メートルほどの特設コース。スラロームや凹凸路、シーソー、ジャンプ台(キッカー)など、カートの操縦性や耐久性を試す設定だ。ゴール前の直角コーナーはバンクつきでここの攻略も完走とリタイヤを分けるポイントだ。

チームによってはカートの性能やメカニズムに凝って、あくまで完走とタイムを狙うところもあれば、パフォーマンスやクラッシュを狙うチームもある。それぞれが思い思いに楽しむ参加型イベントだが、出オチのカート、プロフェッショナルな仕上がりのボディ、派手なコスプレ、クラッシュなどのハプニングと、見るエンターテインメントとしても十分に楽しめるイベントだ。

カートは、大仏の顔の形をしていたり、米俵やダーツの矢をモチーフにしたり、タピオカドリンクだったり…。予選審査があるとあって、どれも完成度が高く個性的だ。その中、YouTuberやスポンサー企業からのゲスト参加もあったが、サプライズゲストとして佐藤琢磨選手もゼッケン30番のカートで出走した。

車両はスポンサー企業のひとつFWD富士生命が制作したもの。文字通りボックスタイプでシンプルなカートだが、佐藤琢磨の手にかかれば一味違う走りを見せてくれた。最終コーナーの「ウォール」と呼ばれるバンクは、多くのチームがバンクに乗り切れないかクラッシュする中、さすがプロレーサーという走りで一気に抜けていった。

出走後、佐藤選手は自身の走りについて、次のようにコメントしてくれた。

「最初に車両をみたとき、これは難しいかなと思い、スタートでちょっと迷いがあったけど、1コーナーとスラロームで車両の重さ、動きを感じて感覚を勉強しました。最後のバンクは思いきり行けました。今日の走りは100点満点です」。

じつは佐藤選手は自転車競技の経験もある。バンクコーナーは、インディカーでさんざん走っている。一流選手となると、タイヤとハンドルで動くものなら動力の有無は関係ないようだ。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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