ZFは10月8日、ベルギー・ブリュッセルで10月18日に開幕する世界最大のバスモーターショー、「バスワールドヨーロッパ2019」に、バス向けの電動ソリューションを出展すると発表した。
ZFの「AxTrax AVE」電動ポータルアクスルは、都市部を走る低床バス向けに量産されている。「インテグレーテッド・クローズ・トゥ・ザ・ホイール」コンセプトを導入。最大出力170hp、最大トルク1121kgmを発生する2基の水冷非同期モーターが、都市における走行ニーズに対応する。
ZFは、高レベルの効率性能を実現し、電気での航続を最大限にするため、AxTrax AVEをインバーターと駆動制御システムと一体設計している。この電動ポータルアクスルは、シリーズハイブリッド車、バッテリーEV、燃料電池車、架線を使用したハイブリッド車とフル電動車両に対応する。
低床&一般バス向けには、「CeTrax」電動セントラルドライブを供給している。最大出力408hp、最大トルク449kgmを発生するこの電動セントラルドライブは、重量と効率性を含め、高い性能要求に応えられるよう設計された。
ZFの「CeTrax」電動セントラルドライブCeTraxは「プラグ・アンド・ドライブ」アプローチによって、シャシー、アクスル、ディファレンシャルなど、既存の車両プラットフォームに大幅な変更を加えずに組み込むことができる。エンジン搭載車の電動バージョンを、比較的容易に生産することができる。インバーターと駆動制御システムも統合しており、完成車メーカーに動力性能、効率、メンテナンス面を最適化したシステムとして提供する、としている。