ベントレー フライングスパー 新型に「ブラックライン」…欧州発表

フロントグリルなどがブラック仕上げに

ウッドパネルが回転して大型タッチスクリーンが出現

W12気筒ツインターボは635ps

ベントレー・フライングスパー 新型のブラックライン スペシフィケーション
ベントレー・フライングスパー 新型のブラックライン スペシフィケーション全 8 枚

ベントレーは10月10日、新型『フライングスパー』(Bentley Flying Spur)の欧州仕様車に、「ブラックラインスペシフィケーション」(Blackline specification)を設定すると発表した。

フロントグリルなどがブラック仕上げに

ブラックラインスペシフィケーションは、すでに新型『コンチネンタルGT』に導入済みだ。顧客の選択率は高く、2019年に販売されたコンチネンタルGTの中で、ブラックラインスペシフィケーションが30%を占めているという。

新型フライングスパーのブラックラインスペシフィケーションでは、外装のブライトパーツの大半が、ブラックライン仕様に統一される。ブラックラインスペシフィケーションに含まれる外装のブライトパーツは、フライングBマスコット、フロントグリルのラジエターベーン、マトリクスグリル、サイドウィンドウサラウンド、ロアドアブレード、リアバンパーブレードだ。さらに、前後のライトベゼル、ドアハンドル、ウィングベント、エキゾーストアウトレットも、ダークカラー仕上げになる。

ブラックラインスペシフィケーションには、21インチの5本トライスポークアルミホイールを標準装備する。オプションで、「Mulliner」のドライビングスペシフィケーショが選択できる。ボディカラーは標準17色、オプション13色が用意されている。ベントレー・フライングスパー 新型のブラックライン スペシフィケーションベントレー・フライングスパー 新型のブラックライン スペシフィケーション

ウッドパネルが回転して大型タッチスクリーンが出現

フライングスパーの車名が復活して以来、初採用となったのが、ボンネットの「フライングB」のマスコットだ。デザインは一新されており、ドライバーが車両に近づくと、ウェルカムライトとキーレスエントリーに連動してマスコットが自動でせり上がり、点灯する設計とした。

新型には、「ベントレーローテーションディスプレイ」を導入する。エンジンスタートボタンを押すと、ダッシュボード中央のウッドパネルが回転して、12.3インチのタッチスクリーンが現れ、カスタマイズ可能な3種類のウィンドウがタイル表示される。ローテーションディスプレイをさらに回転させると、2つ目の面には外気温計とコンパスとクロノメーターなどのアナログメーターが3つ現れる。3つ目の面は、シンプルかつシームレスなウッドパネルで、デジタル表示は一切なくなる。

W12気筒ツインターボは635ps

パワートレインには、直噴6.0リットルW12気筒ガソリンツインターボを搭載する。このエンジンは、最大出力635ps、最大トルク91.8kgmを引き出す。トランスミッションは、ZF製の8速デュアルクラッチ、駆動方式は4WDを組み合わせる。

従来型フライングスパーでは、常時4WDとなり、前後トルク配分が60対40に固定されていた。新型の場合は、リアアクスルにトルクが伝達される2WD走行が基本になる。路面状況の変化やスリップの発生を検知すると、自動的に4WDに切り替わり、フロントアクスルにもトルクが伝達される。新型は、0~100km/h加速3.8秒、最高速333km/hの性能を備えている。ベントレー・フライングスパー 新型のブラックライン スペシフィケーションベントレー・フライングスパー 新型のブラックライン スペシフィケーション

新型には、「ベントレー・ダイナミックライド」と呼ばれるハンドリングと乗り心地を向上させるシステムを搭載する。48Vのシステムが電子アクチュエーターユニットをコントロールし、そのユニットがアンチロールバーの硬さを制御する。状況に応じて硬さを変化させることでコーナリングフォースを抑え、ボディを水平に保ちつという。

新型には、従来型よりも空気量を60%多く確保できる3チャンバーエアスプリングが搭載された。このエアスプリングは、ドライバーが選択したモードに応じ、スポーツ走行向きの硬めのバネ設定からリムジンのような洗練された乗り心地まで、幅広く対応する。

エアサスペンションシステムのダンパーを絶えず制御するCDC(連続ダンピングコントロール)も装備。アクスルとボディとの距離は、4個の車高センサーで常時測定する。ノーマル車高との差異が検出されると、スプリング内の空気量が調整され、ノーマル車高に復帰する。

新型には、トラフィックアシスト、シティアシスト、ブラインドスポットウォーニングなどの先進運転支援システム(ADAS)を搭載する。ナイトビジョンとヘッドアップディスプレイが、ドライバーの前方確認をアシストする。トップビューカメラは、自車を見下ろしたような画像と周囲の画像を表示し、リバーストラフィックウォーニングやパーキングアシストとの相乗効果で、安全性や利便性を高めている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. BMW、カーボン素材を天然繊維複合素材に置き換え、量産車に採用へ
  5. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る