ポルシェ 718 ケイマン に頂点、『GT4』… 「スポーツカップエディション」をドイツで発表

特別仕上げの内外装

最高速304km/h はシリーズ最速

専用のエアロパーツ

足回りはサーキット仕様

ポルシェ 718 ケイマン GT4 の スポーツカップエディション
ポルシェ 718 ケイマン GT4 の スポーツカップエディション全 5 枚
ポルシェは10月12日、『718ケイマンGT4』(Porsche 718 Cayman GT4)の「スポーツカップエディション」(Sports Cup Edition)をドイツ本国で発表した。

スポーツカップエディションは、クラブスポーツシリーズの「ポルシェスポーツカップドイツ」の15周年を記念して、限定販売される。

◆特別仕上げの内外装

ボディカラーは、ホワイトとブラックを設定する。ボディサイド、ボンネット、ルーフなどには、赤いストライブが添えられ、モータースポーツデザインを強調した。ボディサイドには「15」のロゴが、ゼッケンナンバーのように配置される。

20インチのホイールは、サテンブラックの光沢仕上げだ。リムフランジには、ガードレッド塗装が施される。ブレーキキャリパーは、ブラック仕上げとなる。

インテリアは、ブラックのレザー&アルカンターラの組み合わせだ。ダッシュボードとドアパネルの装飾ステッチに加えて、シートベルトとドアオープナーループもガードレッド仕上げとなる。

アルカンターラ製の赤いセンターパネルを、運転席と助手席の間に配置した。12時の位置に赤いマーキングが付いたアルカンターラ巻きステアリングホイールと、赤いシフトパターン付きのシフトレバーが装備される。ドア、ダッシュボード、センターコンソールの各トリムは、アルミ仕上げとなる。

助手席側の装飾トリムとカーボン製ドアエントリガードは、「718 Cayman GT4 Sports Cup Edition」の文字入りだ。センターコンソールのアームレストは、アルカンターラ製で、エンボス加工された「Porsche 15 Jahre Sports Cup Deutschland」のロゴが添えられる。

◆最高速304km/h はシリーズ最速

ミッドシップに搭載されるのは、新開発の4.0リットル水平対向6気筒ガソリン自然吸気エンジンだ。新型『911カレラ』シリーズ向けをベースに開発されたこのエンジンは、シリーズ最強の最大出力420ps/7600rpmを獲得する。旧型『ケイマンGT4』に対して、45psの強化にあたる。最大トルクは42.8kgmで、5000~6800 rpmの範囲で引き出される。

このエンジンを6速MTと組み合わせた。動力性能は0~100km/h加速が4.4秒。最高速はシリーズ最速の304km/hと、300km/hオーバーを可能にする。その一方、低負荷走行時には、シリンダーの一部を休止し、燃費性能を追求している。

◆専用のエアロパーツ

718ケイマンGT4では、専用のエアロパーツを開発し、最大50%増のダウンフォースを獲得する。フロントは、大型フロントリップスポイラーとエアカーテンを装備した。エアカーテンは、フロントタイヤ周辺の空気の流れを最適化する。

リアは、新設計のシングルチャンバーアーチサイレンサーにより、空力性能の新しいディフューザーの装着が可能になった。この新ディフューザーが、リアのダウンフォースの30%を引き出す。固定式の大型リアウイングは、旧モデル比で20%多いダウンフォースを獲得。ポルシェによると、200km/hで走行時、12kgの追加ダウンフォースに相当するという。

◆足回りはサーキット仕様

足回りには、軽量スプリングストラットのフロントとリアアクスルに、レーシング技術を導入する。シャシーとの接合部分には、ボールジョイントを使用した。車高が30 mm低くなる「ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント」が重心を下げ、サーキットでパフォーマスを発揮するチューニングを施した。

メカニカルリアディファレンシャルロックを備えた「ポルシェ・トルク・ベクタリング(PTV)」は、縦方向と横方向のダイナミクスやコーナリング性能を引き上げる。高性能ブレーキシステムには、大型のアルミ製ブレーキキャリパーを採用している。

《森脇稔》

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