MINIのEV、ワンペダルでニュルブルクリンク周回に成功…ブレーキ操作なし 

モーターは最大出力184hp

ドライブモードは4種類

世界で最も厳しいサーキットにワンペダルで挑む

MINIクーパーS E
MINIクーパーS E全 6 枚

MINIは10月17日、MINIのEV『クーパーS E』(MINI Cooper S E)がドイツ・ニュルブルクリンク北コースで走行テストを行い、1度もブレーキペダルを操作することなく、1周20.8kmを走行することに成功した、と発表した。

画像:MINI クーパー S E

モーターは最大出力184hp

クーパーS E のEVパワートレインの電気モーターは、フロントのボンネット内に搭載される。モーターは、パワーエレクトロニクスやトランスミッションと一体のコンパクト設計とした。最大出力は184hp、最大トルクは27.5kgmを引き出す。強力なモーターは、0~60km/h加速3.9秒の性能を発揮する。0~100km/h加速は7.3秒。最高速はリミッターにより、150km/hに制限される。

高電圧バッテリーは、12個のモジュールを持つリチウムイオンだ。蓄電容量は32.6kWhで、車両の床下にT字型にレイアウトされる。1回の充電での航続は、最大で270kmを確保した。充電は、出力11kWのチャージャーを使って3時間半だ。出力50kWの急速充電ステーションなら、35分でバッテリーの80%の容量を充電できる。

ドライブモードは4種類

ドライブモードは、トグルバーの右側にあるスイッチで選択する。4種類のドライブモードを用意した。スポーツモードでは、ステアリング特性がよりダイレクトとなり、ドライブシステムのレスポンスが向上する。グリーン+モードでは、航続を延ばすために、ヒーター、エアコン、シートヒーターなど、快適機能が制限または無効になる。

加減速は、アクセルペダルのみのワンペダルで行える。ドライバーがアクセルから足を離すと、すぐに車両は減速する。電気モーターが発電機の機能を果たし、運動エネルギーを電力に変換し、この電力を高電圧バッテリーに蓄える。

世界で最も厳しいサーキットにワンペダルで挑む

MINIは今回、このクーパーS Eをドイツ・ニュルブルクリンク北コースに持ち込み、走行テストを実施した。ニュルブルクリンク北コースは1周20.8km、コーナー数73という世界で最も厳しいサーキットとして知られる。自動車メーカーが、開発テストを行う場所としても有名だ。

MINIクーパーS E は、このニュルブルクリンク北コースを、1度もブレーキペダルを操作することなく、1周20.8kmを走行することに成功した。これはMINIクーパーS Eが、加減速をアクセルペダルのみのワンペダルで行えることを証明するものだ。

MINIクーパーS Eのコックピット内の専用デジタルディスプレイには、バッテリーの充電レベル、ドライブモード、運転支援システムの状態などの情報が表示される。また、航続や駆動システム、外気温、交通標識認識、矢印によるナビゲーションなども表示する。さらに、車両の各種設定も行える。

MINIによると、ニュルブルクリンク北コースでの走行テストでは、この専用デジタルディスプレイが役立ったという。MINIクーパーS Eでは、回生ブレーキの強度を、トグルスイッチで2段階に切り替えることができる。この設定変更は、専用デジタルディスプレイのフィードバックで確認できる。さらに、トグルスイッチの前面にあるLEDランプの点灯で、ドライバーに知らせてくれる。

MINIは、回生ブレーキを備えたクーパーS Eは、バッテリーに蓄えられたすべてのエネルギーを、有効に利用することができる、としている。

《森脇稔》

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