日産を代表するスポーツセダン『スカイライン』が、いよいよ世代交代を迎える。日産自動車のイヴァン・エスピノーサ社長兼CEOが『朝日新聞』のインタビューで、次期スカイラインを2026年12月に披露することを明らかにした。
【画像】日産 スカイライン 新型の予想CGと、日産公式のティザー
注目されるのは、新型車の登場時期だけではない。次期型では、これまで約50カ月を要していた開発期間を約26カ月に短縮する。従来のおよそ半分という異例のスピードで開発が進められているという。
◆ブランドの存在感を取り戻すために
次期スカイラインの存在自体は、日産が2026年4月に発表した長期ビジョンですでに明らかにされている。
日産は今後の商品を「ハートビート」「コア」「成長」「パートナー」の4カテゴリーに分類。スカイラインは、日本の高度なエンジニアリングや走行性能を象徴するモデルとして「ハートビート」に位置づけられた。経営再建を進める日産にとって、次期スカイラインは単なる長寿モデルの世代交代にとどまらず、ブランドの存在感を取り戻すための重要な1台となる。
◆伝統と現代的なスポーツセダンのスタイルとを融合
スクープ班が制作した予想CGでは、低くワイドに構えたボディにシャープなヘッドライトを組み合わせた。フロントには大型ロアグリルと縦基調のコーナーインテークを配置。リアには歴代スカイラインを思わせる丸型4灯を採用し、伝統と現代的なスポーツセダンのスタイルとを融合させている。
日産 スカイライン 次期型の予想CG
◆中国市場で得たノウハウ
次期型でもうひとつの注目点が、約26カ月という開発期間だ。エスピノーサCEOによると、AIやデジタル技術の活用によって商品開発を高速化したという。
その背景には、短期間で新型車を市場に投入する中国メーカーの存在がある。エスピノーサCEOも、技術やコスト競争力、開発期間などで中国勢が新たな基準を作りつつあるとの認識を示している。日産は中国で東風汽車との合弁事業を展開しており、中国市場で得たノウハウをグローバルの商品開発にも生かしていく方針だ。
日産 スカイライン 次期型 ティザーイメージ◆パワートレインや駆動レイアウトは?
では、新型スカイラインはどのようなクルマになるのか。現時点で日産は、パワートレインやプラットフォームなどの詳細を公表していない。
海外メディアでは、後輪駆動(RWD)のスポーツセダンという基本構成を維持するとの予測や、ハイブリッドシステムを採用する可能性が取り沙汰されている。さらに、400psを超えるV6ツインターボエンジンや6速MTを組み合わせた高性能仕様の可能性も報じられている。ただし、これらは日産が発表した内容ではなく、現段階では予測の域を出ない。
生産拠点として有力視されているのが栃木工場だ。同工場では現行スカイラインや『フェアレディZ』などを生産してきた。
現行のV37型スカイラインが日本で登場したのは2013年11月。大幅改良を受けながら約13年にわたって販売されてきた長寿モデルだ。そのスカイラインが、約26カ月という短期間で生まれ変わる。新型車そのものはもちろん、日産のクルマづくりがどのように変わったのかという点でも、2026年12月の公開が注目される。




