アルファロメオ初のPHVは小型のSUV…FCAが生産を計画

ステルヴィオの下に位置する小型SUV

PHVシステムに複数のモード

フルデジタルコクピット

アルファロメオ・トナーレ
アルファロメオ・トナーレ全 10 枚

FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は10月18日、アルファロメオ初のプラグインハイブリッド車(PHV)、『トナーレ』(Alfa Romeo Tonale)を、イタリアのポミリアーノ・ダルコ工場において生産する計画を発表した。

画像:アルファロメオ・トナーレ

ステルヴィオの下に位置する小型SUV

トナーレは、『ステルヴィオ』の下に位置する小型SUVを示唆したコンセプトカーになる。車名のトナーレはステルヴィオ同様、アルプスにある峠の名前に由来する。

トナーレのエクステリアには、アルファロメオの最新デザイン言語を導入する。フロントマスクには、アルファロメオの伝統の盾型グリルをレイアウトした。ヘッドライトはスリムな3連デザインで、最新のLEDテクノロジーが組み込まれる。テールランプもヘッドライト同様、スリムなデザインとした。

足元には、21インチのホイールを装着する。このホイールには、アルファロメオの伝統が反映されており、電話機のダイヤルをモチーフにした。そのルーツは1960年代にさかのぼり、『33ストラダーレ』に装着されたのが始まりという。ボディサイドは、大胆かつエレガントなボリューム感が表現されている。

PHVシステムに複数のモード

トナーレは、アルファロメオブランドで初めて、PHVパワートレインを搭載する。PHVシステムの詳細は公表されていないが、インフォテインメントタッチスクリーンの「E-mozione」ボタンを押せば、スロットル、ブレーキ、ステアリングレスポンスなどが変化する。

「ダイナミックモード」を選択すると、エンジンとモーターからフルパワーが得られる。「ナチュラルモード」はパフォーマンスを維持しながら、モーター駆動とエンジン駆動のバランスを重視し、燃費と性能を両立するモードとなる。「アドバンスエフィシエンシー」モードは、EVモードだ。アルファロメオ・トナーレアルファロメオ・トナーレ

フルデジタルコクピット

トナーレのインテリアは、アルファロメオのモータースポーツの歴史にインスピレーションを得てデザインされた。ダイナミックかつ彫刻的なデザインを追求し、運転を楽しめるSUVを提案する。室内レイアウトはドライバー重視だが、他の3名の乗員の快適性にも配慮した設計だ。レザーやアルカンターラ、アルミなどの素材を用いる。センタートンネルなどには、半透明のバックライトパネルが採用されている。

最新の車載コネクティビティも導入する。ドライバー正面に12.3インチのフルデジタルクラスター、ダッシュボード中央に10.25インチのタッチスクリーンを配したフルデジタルコクピットとした。新開発のインフォテインメントシステムは、ドライバーがすべての機能を直感的に利用できるように、シームレスなマルチタスクインターフェースを備えている。

また、新しいインフォテインメント機能の「アルフィスタ」や「パドック」によって、ドライバーはソーシャルコミュニティなどに接続できる。アルフィスタは車載アプリ。ドライバーは、アルファロメオブランドの最新ニュースや最新情報にアクセスできる。また、アルファロメオのイベントなどへの参加や、モータースポーツの観戦チケットなどの購入が可能だ。パドックはアプリを通じて、内外装のアップグレードパーツや、アルファロメオのアパレルなどが購入できる。このアプリを利用すれば、スマートフォンなどの画面にタッチだけで、直接購入することができる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型取締機JMA-520/401に対応、セルスターが一体型コンパクトレーダー探知機「AR-225A」を発売
  2. 【スバル クロストレック S:HEV 新型試乗】ストロングハイブリッドになっちゃって大丈夫なの?…岩貞るみこ
  3. 「さよなら50cc」歴史に敬意を込めたホンダ公式「50ccバイク」ロゴTシャツ発売
  4. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  5. 初公開「赤のS」と「白のGT」で『GSX-R』40周年を祝福! スズキ工場にファン集結、MotoGPマシン「最後の咆哮」も
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る