新車で買える250ccクラスでは、唯一となる4気筒エンジン搭載車が登場した。カワサキ『Ninja ZX-25R』だ。
23日に開幕した「東京モーターショー2019」。カワサキはアンベールで衝撃的なマシンを世界初披露した。バイクファンらの間では開発進行中が早くから囁かれ、今回の東京で出るのではないかと噂になっていたニンジャ250の4気筒進化バージョンがついに出た。
カワサキ Ninja ZX-25R(東京モーターショー2019)
フルモデルチェンジで、車名もカワサキ・スーパースポーツ「Ninja ZXシリーズ」を名乗ることになるが、それに相応しく、KTRC(カワサキトラクションコントロール)やパワーモード、KQS(カワサキクイックシフター)といった先進的なライダーサポート技術も満載しているから驚く。
骨格となる軽量トレリスフレームは、カワサキがスーパーバイク世界選手権などレース活動で培った車体設計思想と構造解析技術を駆使した完全なる新設計。フロントフォークにはショーワ製の「SFF-BP」、前輪ブレーキキャリパーはラジアルマウント・モノブロック式と、クラスを超えた豪華装備となっている。
国内発売は2020年秋、ライバルとの価格差は
川崎重工業モーターサイクル&エンジンカンパニー企画本部 事業企画統括室 マーケティング部 桐野英子部長
スペックはほとんど何も明かされていない。そこで、川崎重工業モーターサイクル&エンジンカンパニー企画本部 事業企画統括室 マーケティング部の桐野英子部長にズバリ直撃取材を試みる。まず発売日(日本国内)を聞いてみると、「来年(2020年)秋には」とのこと。気になる価格に関しては「現行のニンジャ250よりはひとまわり上がるかと」と、教えてくれた。
ニンジャ250の税抜き車両本体価格は59万5000円。ライバルとなるフルカウルスポーツ、ホンダ『CBR250RR』は73万円。どのくらいになるか、ファンは大いに気になるところだ。
カワサキ Ninja ZX-25R(東京モーターショー2019)
装備面でいうと、パワーモードはCBR250RRにも搭載済みだが、トラクションコントロールとクイックシフターはZX-25Rだけが積む。そしてなによりアドバンテージは4発であることだろう。
桐野部長は「4気筒DOHC4バルブエンジンは低中速回転域における豊かなトルクと、高速回転域での強力なパワーを両立。サウンドを追求し た吸排気系チューニングで、ライダーはスロットルをひねるたびに、鋭く官能的なエンジンサウンドを体感できます」という。
これは乗るのが楽しみでしかない!!