イード、「フランクフルトモータショー2019」調査レポートを発表 本格化するEVの動向など解説

VW ID.3
VW ID.3全 15 枚

イードは、9月12日から22日にドイツで開催された「フランクフルトモータショー2019」の調査レポートを発表した。

イードでは、CESや各国モータショーをはじめとする海外の自動車・IT系展示会に赴き、現地で取材、調査、傾向分析を実施。CASEやMaaS目線の調査レポートとして販売を行っている。

フランクフルトモータショーは、世界5大モーターショーのひとつで、近年はモビリティの未来に関連する展示にも注力している。今年度のレポートでは、「各社から本気のEVが投入」「中国勢の進出」「最新のHMI動向」をトピックスとして意識調査を実施。今後の商品開発や商品企画の参考となる内容となっている。

今回のフランクフルトモータショーでは、最新EVとして、VW『ID.3』、メルセデス・ベンツ『Vision EQS』、ホンダ『e』が登場した。注目すべきはいずれもEV専用プラットフォームを採用している点。これまでのEVは、メルセデス・ベンツ『EQC』であれば『GLC』、VW『e-ゴルフ』であれば『ゴルフ』など、ガソリン車のプラットフォームを採用してきたが、今回はすべてが専用プラットフォーム。EVに対する各社の本気度が伺える。

また今回のモーターショーでは、BYTON、長城汽車系のWEY、第一汽車系の紅旗が参戦。今まで日本が占有しいてたホールは、トヨタなどが出展をやめ、中国勢が進出、アジアホールというべき状態になっていた。紅旗を除いては欧州への進出予定があり、その前哨とも見て取れる。今回は出展していなかったが、吉利汽車とボルボが共同出資した「Lynk &Co」も欧州進出を予定。今後も中国勢の動向から目が離せない。

HMIの動向については、近年、自動運転時代のコンテンツを想定し、ディスプレイの大型化が進んでいる。それに伴い、各メーカーでは多くの機能を操るために、音声コンパニオンを続々と導入。メルセデス・ベンツの「HIメルセデス」に続き、今回のモーターショーではホンダ eの「OK!ホンダ」、VW ID.3の「ハロー、ID」も登場。音声コンパニオンの導入は、目新しいことではないが、コンパニオンに呼称をつけ、キャラクターとしての愛着を湧かせるような傾向が見えてきた。

イードが販売する海外展示会レポートは、30~50ページの展示会調査レポートと15分~30分の動画レポート、さらに実際に現地を訪問したレポーターによるプライベートセミナーのセットで構成。料金プラン(税別)は50万円、10本パックが450万円。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る