【F1 アメリカGP】ハミルトンが6度目のワールドチャンピオンに…優勝はボッタス

F1アメリカGP
F1アメリカGP全 8 枚

テキサス州オースティン近郊にあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズで3日、F1アメリカGP決勝レースが開催され、ボッタスが優勝。ハミルトンは2位でワールドチャンピオンを決めた。

54周の決勝レースは、ポールポジションのバルテリ・ボッタス(メルセデス)がスタートを決めてトップをキープしたが、2位以下は大混乱。

2番グリッドからスタートしたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は、接触はないもののマシンに異常をきたし一気に7位までダウンし、その後サスペンションが破損してリタイヤ。ベッテルの脱落でマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は2位へ。

5番グリッドスタートのルイス・ハミルトン(メルセデス)は3位まで順位を上げ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)は4位をキープしたが、その後ろで6番グリッドスタートのアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)が他車と接触しピットイン。マシンを修復して最後尾からの追い上げとなった。

ボッタスとフェルスタッペンは2ストップ作戦。ハミルトンは1ストップ作戦を採用。36周目に上位のタイヤ交換が終わった時点で、トップはハミルトン、7秒差でボッタス、その5秒後方にフェルスタッペンという順位になっていた。

ハードタイヤでロングランを敢行するハミルトンに対し、ボッタスとフェルスタッペンはミディアムのニュータイヤ。その差はみるみる縮まり、残り4周となった53周目、ついにボッタスはハミルトンを抜いてトップに浮上した。

フェルスタッペンも一気にハミルトンとの差を縮めたが、残り2周で一番のオーバーテイクポイントの先のグラベルに停止した車両があり、この区間は追い越し禁止に。その結果、フェルスタッペンはハミルトンを抜くことができなかった。

ボッタスは残り4周をトップで走りきり、今季4度目、自身7度目の優勝。2位はハミルトン、3位はフェルスタッペン。終盤にソフトタイヤでファステストラップを記録したシャルル・ルクレール(フェラーリ)が4位。20位まで後退して追い上げを図ったアルボンが5位でチェッカーを受けた。

8位以上でチャンピオンが決定する状況だったハミルトンは、これで6度目のワールドチャンピオンを獲得。ミハエル・シューマッハが持つ記録にあと1と迫った。

トロロッソ・ホンダは、ファイナルラップでひとつ順位を上げ10位でチェッカーを受けたダニール・クビアトだったが、ペナルティを受けて12位の結果に。終盤9位を走っていたピエール・ガスリーは残り3周で接触し緊急ピットインし、16位でレースを終えた。

F1アメリカGP 決勝結果
1. バルテリ・ボッタス(メルセデス)
2. ルイス・ハミルトン(メルセデス)
3. マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
4. シャルル・ルクレール(フェラーリ)
5. アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
6. ダニエル・リカルド(ルノー)
7. ランド・ノリス(マクラーレン)
8. カルロス・サインツ(マクラーレン)
9. ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
10. セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
11. キミ・ライコネン(アルファロメオ)
12. ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
13. ランス・ストロール(レーシングポイント)
14. アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
15. ロマン・グロージャン(ハース)
16. ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
17. ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
18. ケビン・マグヌッセン(ハース)
以上完走

--. ロバート・クビサ(ウィリアムズ)
--. セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

《藤木充啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  2. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
  3. トヨタの新型『ヤリスセダン』がタイで登場!「アティブ HEV」にはGRスポーツも
  4. 三菱ふそう、『スーパーグレート』3万1122台をリコール…ACMブラケットに不具合
  5. 下請法が「取適法」に…2026年1月施行の改正ポイントは?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る