VW「ID.」シリーズ初のSUV、プロトタイプ発表…2020年内に生産開始へ

SUVとクーペのデザインを併せ持ったクロスオーバーEV

EV向けモジュラー車台「MEB」がベース

1回の充電での航続は最大500km

フォルクスワーゲン ID. CROZZの開発プロトタイプ車
フォルクスワーゲン ID. CROZZの開発プロトタイプ車全 11 枚

フォルクスワーゲンは、新世代EVの「ID.」シリーズ初のSUV、『ID. CROZZ』(Volkswagen ID. CROZZ)のプロトタイプを発表した。

【画像全11枚】

フォルクスワーゲンが電動化攻勢の中心に据えるのが、ID.シリーズだ。最初の市販モデルとして、『ゴルフ』セグメントに属するコンパクトEVのID.3を2020年に発売する。これに続いて、SUVセグメントにはID. CROZZを投入する予定で、さらにMPVの『ID. BUZZ』を順次、市場に導入していく。

SUVとクーペのデザインを併せ持ったクロスオーバーEV

フォルクスワーゲンは2017年春、コンセプトカーのID. CROZZを発表した。ID. CROZZはSUVとクーペのデザインを併せ持ったクロスオーバーEVだ。

そのデザインは、SUVの堂々としたフォルムに、クーペのエレガントでスポーティな軽快感を融合したものだ。大きなボンネットと力強い形状のワイドフェンダーが特長になる。表情豊かなボンネットは、高さのあるフロントエンド全面に広がっている。

車内のあらゆる設定が、ドライバーに合わせて自動的に調整できる。この設定は、フォルクスワーゲンの「User-ID」によって可能になる。User-IDとは、フォルクスワーゲンのデジタルエコシステムに保存された個人プロファイルのことだ。スマートデバイスを介して有効となり、それ自体がデジタルキーの役割を果たす。このデジタルキーを持った人が近くにやってくると、I.D.CROZZはそれを認識してドアのロックを解除するとともに、空調を含めたあらゆる設定を、その個人に合わせて調整する。フォルクスワーゲン ID. CROZZ(参考画像)フォルクスワーゲン ID. CROZZ(参考画像)

EV向けモジュラー車台「MEB」がベース

ID. CROZZは、フォルクスワーゲングループの「モジュラー・エレクトリックドライブ・マトリックス(MEB)」に基づいて設計された。MEBモデルでは前後のアクスルと駆動関連モジュールが、通常よりも離れているため、長いホイールベースを可能にする。

駆動系モジュールは、すべてコンパクトに設計され、バッテリーは、車体のフロア下部にレイアウトされた。シートも多様なアレンジが可能で、さまざまな目的に合わせて広いスペースを作り出せる。この広くて、使い勝手も考え抜かれた「オープンスペース」は、一般的なクラスの概念を打ち破るものになるという。

コンパクトな電気駆動システムとフロアに内蔵したリチウムイオンバッテリーのおかげで、室内には広々としたアレンジ自由なラウンジのような空間のオープンスペースが生み出された。室内に差し込む光の量やシートポジションに応じて、ダッシュボード、アッパードアトリム、ドアインサートは、それぞれさまざまな色彩を放つ。ドライバーと助手席乗員には、上質なヘッドレスト一体型シートが装備され、後席のレッグルームも大型サルーン並みの余裕を追求した。フォルクスワーゲン ID. CROZZ(参考画像)フォルクスワーゲン ID. CROZZ(参考画像)

1回の充電での航続は最大500km

EVパワートレインのモーターは、最大出力306hpを引き出す。電気による4輪駆動システムにより、最高速は180km/hで、1回の充電で最大500km(NEDC:新欧州サイクル)を走行できる。出力150kWの急速チャージャーを利用すれば、バッテリーの容量の80%を、およそ30分で充電可能だ。

またID. CROZZは、完全自動運転モードとして、「ID. Pilot」を装備する。ステアリングホイールのVWバッジを3秒間押せば、完全自動運転モードで走行できる。ID. Pilotモードを選択すると、マルチファンクションステアリングホイールがダッシュボードの中に折り畳まれて、デジタルインストルメントの「アクティブインフォディスプレイ」と完全に一体化される。同様に、空調ユニットと一体化したインフォテインメントシステムも、タッチパッドとして設計されている。自動運転モードでも、マニュアル運転モードでも、ドライバーは、スピードやナビゲーションに関する情報を、ARヘッドアップディスプレイを通して受け取れる。

フォルクスワーゲンは今回、ID. CROZZの開発プロトタイプ車両を発表した。イエローのストライプを主体にしたカモフラージュを施しているが、市販に向けて細部のデザインを変更している。フォルクスワーゲンは、2020年内に生産を開始する予定、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ23車種、ガソリンが漏れるおそれ…6月掲載のリコール記事まとめ
  2. スズキ『カプチーノ』復活の可能性!…軽規格を維持、FRレイアウトも継承か
  3. 三菱『パジェロ』新型のデザインはこうなる! 公式発表は2026年秋予定
  4. ホンダ23車種・3364台をリコール 低圧燃料ポンプ交換作業に不備
  5. ヤマハの原付電動スクーター『JOG E』全国発売へ、本体のみなら約16万円で買える
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. セキュア開発における脅威分析【自動車セキュリティ解説 第2回】
  2. 「容赦なきエルグランド包囲網」トヨタの高級ミニバン『アルファード』改良発表にSNS注目! 価格も争点に
  3. BYD12万人の技術力と日本市場への本気度、補助金逆風下「ラッコ」の戦略とは…BYD Auto Japan 東福寺厚樹 代表取締役社長[インタビュー]
  4. バックミラーは「銀座4丁目」だった…電子ミラー最大手「ジェンテックス」が握る車内センシングの主導権
  5. 自動車業界の現場が直面しているサイバーセキュリティの課題と実態【自動車セキュリティ解説 第1回】
ランキングをもっと見る