MINI史上最速、『JCW GP』新型…ロサンゼルスモーターショー2019で発表へ

最大出力は306hpに確定

エアロダイナミクス性能を追求

英国ベース価格は3万3895ポンド

MINI ジョンクーパーワークスGP 新型
MINI ジョンクーパーワークスGP 新型全 12 枚

MINIは11月4日、米国で11月20日に開幕するロサンゼルスモーターショー2019において、新型『MINIジョンクーパーワークス(JCW)GP』(MINI John Cooper Works GP)の市販モデルを初公開すると発表した。

新型MINIジョンクーパーワークスGPは2017年9月、ドイツで開催されたフランクフルトモーターショー2017で初公開された『MINIジョンクーパーワークスGPコンセプト』の市販バージョンだ。

オリジナルの『Miniクーパー』は、1964年、1965年、1967年の3回、モンテカルロラリーで総合優勝を成し遂げた。ジョンクーパーワークスGPコンセプトは、およそ50年前のモンテカルロラリーでの伝説的な勝利にインスパイアされたデザインスタディモデルだった。

ベース車両はMINIの「ハッチバック」だ。前後の大型バンパー、サイドスカート、大型ルーフスポイラーが迫力のフォルムを作り出す。素材にはカーボンファイバーを使用し、重量増を最低限に抑えた。ロールケージが装着されたインテリアは、最新のコネクティビティを導入する。デジタルインストルメントクラスターとヘッドアップディスプレイが、状況に応じて適切な情報をドライバーに届ける。MINIならではの丸型デザインのセンター大型ディスプレイは、タッチパネル方式で、各部のデジタル調整を可能にしていた。MINI ジョンクーパーワークス GP 新型のプロトタイプMINI ジョンクーパーワークス GP 新型のプロトタイプ

最大出力は306hpに確定

新型MINIジョンクーパーワークスGPの市販モデルのパワートレインには、MINIの「ツインターボパワー」技術を導入する。排気量は公表されていないが、直列4気筒ガソリンターボエンジンは、MINI史上、最強となる最大出力306hpに確定した。これにより、歴代MINIの市販モデルで、最速のパフォーマンスを発揮するという。

2012年に発表された先代MINIジョンクーパーワークスGPには、直噴1.6リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンに、専用チューニングを施して搭載していた。最大出力は218hp、最大トルクは26.5kgmで、0~100km/h加速は6.3秒、最高速は242km/hを備えていた。新型は、先代モデルに対して、およそ4割のパワーアップを果たすことになる。

エアロダイナミクス性能を追求

新型MINIジョンクーパーワークスGPでは、専用デザインのエクステリアを採用し、エアロダイナミクス性能を追求する。フロントバンパーのエアインテークは大型化され、大径タイヤ&ホイールを装着した。前後バンパーは、専用デザインとなり、大型ルーフスポイラーも装備される。このルーフスポイラーには、「GP」の文字が添えられる。MINI ジョンクーパーワークス GP 新型のプロトタイプMINI ジョンクーパーワークス GP 新型のプロトタイプ

また、新型MINIジョンクーパーワークスGPには、モータースポーツから得られたノウハウを導入する。軽量化や専用のサスペンションチューニングにより、コンパクトカーセグメントに新しいベンチマークを打ち立てるという。

英国ベース価格は3万3895ポンド

新型MINIジョンクーパーワークスGPは、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースなど世界各地を舞台に、開発テストを実施している。ニュルブルクリンク北コースでのラップタイムは、8分を切るパフォーマンスを備えている。先代モデルの8分23秒に対して、ほぼ30秒短縮するラップタイムを計測している。

新型MINIジョンクーパーワークスGPは2020年、世界限定3000台を発売する予定だ。英国本国でのベース価格は、3万3895ポンド(約475万円)と公表されている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  3. メルセデスベンツ『ウニモグ』、低床仕様登場…荷台高1200mm以下で作業効率向上
  4. トヨタ RAV4 新型の競合は? 価格帯別にライバルを予想する
  5. “空気圧が減る理由”を徹底解説! 今日から始める賢いタイヤ管理術~Weeklyメンテナンス~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
ランキングをもっと見る