スズキ V-ストローム1050/1050XT、新エンジン搭載でパワーと環境性能向上…EICMA 2019

スズキ V-ストローム1050XT ヘリテージスペシャル
スズキ V-ストローム1050XT ヘリテージスペシャル全 6 枚

スズキは、11月5日にイタリアで開幕した「ミラノモーターサイクルショー2019」(EICMA 2019)にて、全面改良した新型『V-ストローム1050』『V-ストローム1050XT』を海外向けに発表した。

新型V-ストローム1050/1050XTは「The Master of Adventure(冒険の達人)」をコンセプトに開発。街中から高速道路、山岳路まで、長距離ツーリングでの様々な状況で快適に走行を楽しむことができるスポーツアドベンチャーツアラーとして進化した。

パワーユニットは、最高出力79kW(従来比+6kW)を発生する1037cc V型2気筒の新型エンジンを搭載。電子制御スロットルの採用や吸排気タイミングの調整により、出力を向上しながら燃費性能を維持し、欧州で2020年1月より新型の二輪車を対象に導入される新しい排ガス規制「ユーロ5」に対応した(欧州仕様車)。なお、排気量は従来モデルより1ccのみのアップだが、名称は『V-ストローム1000』から『V-ストローム1050』へ変更となった。

また、出力特性を3つの中から選択可能なSDMS(スズキドライブモードセレクター)や3段階から選択可能なトラクションコントロールなど、様々な走行シーンに対応する電子制御システムS.I.R.S(スズキインテリジェントライドシステム)を新たに搭載。長距離ツーリングに求められる使い勝手や利便性を向上させた。

外観は、1988年に発売したスズキ初のアドベンチャーバイク『DR750S』をモチーフにしたスタイリングをより現代風にアレンジすることで、スポーツアドベンチャーツアラーらしい力強いイメージを強調。また、高さの調整が可能なウインドスクリーンに加え、頑強なスタイルを演出するアルミ製のテーパー形状のハンドルバーを標準装備した。

上位モデルのV-ストローム1050XTには、新採用のクルーズコントロールやヒルホールドコントロールのほか、下り坂や荷重に応じてブレーキを制御する機能なども搭載する。また、ワイヤースポークホイールやナックルカバーに加え、アルミ製アンダーカウリング、アクセサリーバー、センタースタンド、LED式ターンシグナル、シート高調整機能、12Vアクセサリーソケットを新たに標準装備。車体色にはDR750Sをベースとした1988年のパリ・ダカール・ラリー出場マシン「DR-Z(ジータ)」を彷彿とさせる特別色「ヘリテージスペシャル」を設定した。

新型V-ストローム1050/1050XTは、浜松工場で生産し、2020年初頭より欧州、北米を中心に販売を開始する計画だ。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  2. ダイハツが歩行領域モビリティ『e-SNEAKER』発売、年間500台目標
  3. 「完璧なフルモデルチェンジ」三菱『デリカミニ』が2代目に! 可愛さも機能も大幅進化で「後世に受け継がれる名車」と話題に
  4. トヨタの新型『ヤリスセダン』がタイで登場!「アティブ HEV」にはGRスポーツも
  5. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る