EJ20最後の年に約1000台のインプレッサが集結、ペターもデモランで箱乗り…スバル WRX ファンミーティング

WRXファンミーティング2019
WRXファンミーティング2019全 22 枚

11月9日、新城市「ふれあいパークほうらい」で、これまでにない規模のファンミーティングが開催された。「EJ20」エンジン生産終了にともないSUBARU(スバル)が企画したものだが、会場に集められた車両はおよそ1000台。すべてがEJ20を搭載した『インプレッサ』、『WRX STI』だ。

ファンミーティングなので、参加資格はスバルファンであることが条件。募集台数は800台。これにスバルが用意したデモカーなどが約200台弱。パーク全体がインプレッサとWRXに埋め尽くされた状態だ。駐車場は、さながら、港で船積みを待つモータープールのように壮観な眺め。

事前のイベント案内には、STI開発者らのトークショーの他、「レジェンドドライバー」によるトークショーとスペシャルランという記述があった。誰がくるかは当日まで伏せられていたが、勘のいいスバルファンは気が付いていたようだ。

サプライズで登場したのは、2003年WRC(世界ラリー選手権)ドライバーズチャンピオンに輝いたペター・ソルベルグ。さらに、スバルチームのチームメイトだったトミ・マキネン(TOYOTA GAZOO Racing WRT代表)も登場する。かつてのWRCドライバー2名による奇跡のトークショーになることまで予想していた人は少なかったのではないだろうか。

そうなると「スペシャルラン」についても、かつてのチームメイトによるデモランの期待が高まるが、あいにくトミ・マキネンは自身のチーム代表としての仕事(同時期にラリージャパンのテストイベントが開催されており、ヤリスWRCを走らせている)があるのでトークショーのみの参加となった。

しかし、その分ペターが十分に魅せてくれた。スペシャルランは、会場へのアクセス路を閉鎖して行われたが、WRCのウィニングランを思い出させるスピンターンとドリフトの連続技で集まったファンを沸かせた。

若いスバルファンには、GT300やニュルブルクリンク24時間レースのイメージが強く、WRCのペターのことをよく知らない人もいるかもしれないが、ペターのウイニングランはとにかく派手だ。クルマが縦になれる道幅があればどんな場所でもスピンターンを決める。それも連続でぐるぐる回るのだが、絶対にぶつからない。

観客が張り付いている柵のすぐ先で連続スピンターンをするのだが、手を伸ばせばクルマに触れるくらいの距離感だ。これだけでも、なかなか得難い体験なのだが、今回のスペシャルランでは、もうひとつのペターの十八番、「箱乗り」も少しだけ見せてくれた。スペースがもう少しあれば、箱乗り状態で両手をガッツポーズしながらの連続スピンターンを披露してくれたかもしれない。

<おわび> 開催日が当初、8日と誤って記載されていました。訂正して再出力しました。

《中尾真二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る