625馬力のSUVクーペ、BMW X6M 新型…ロサンゼルスモーターショー2019で発表へ

4.4リットルV8ツインターボは2種類の出力

Mチューンの4WD

内外装はMモデル専用

BMW X6 M 新型
BMW X6 M 新型全 27 枚

BMWは、11月20日に米国で開幕するロサンゼルスモーターショー2019において、新型『X6M』(BMW X6M)を初公開すると発表した。新型「X6」の頂点に立つ高性能グレードだ。

4.4リットルV8ツインターボは2種類の出力

新型のパワートレインには、BMW Mが開発を手がけた直噴4.4リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。このV8は、シリンダーバンク上を横切るように配置された(クロスバンク)エグゾーストマニフォールドにより、排気ガス流のエネルギーが2つのターボチャージャーのタービンホイールに最適に伝えられる。冷却システムも、最適な効果を発揮するように設計されている。フラップ制御式のエグゾーストシステムのサウンドは、選択しているモードによって変化する。

最大出力は600hp/6000rpm、最大トルクは76.5kgm/1800~5600rpmだ。0~100km/h加速3.9秒、0~200km/h加速13.5秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。オプションの「Mドライバーズパッケージ」では、最高速が290km/hに引き上げられる。

さらなる高性能を求める顧客には、「コンペティション」を設定する。直噴4.4リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力がプラス25hpの625hp/6000rpmへ向上した。最大トルクは76.5kgmで変わらないが、1800~5800rpmと、より幅広い領域で引き出される特性だ。0~100km/h加速は3.8秒、0~200km/h加速は13.2秒、最高速は250km/h(リミッター作動)だ。オプションのMドライバーズパッケージでは、最高速は290km/hに到達する。BMW X6 M 新型BMW X6 M 新型

Mチューンの4WD

全車のトランスミッションは8速の「Mステップトロニック」で、ドライバーはMセレクターレバーまたはステアリングホイールのパドルシフトでマニュアル操作が行える。駆動方式は4WDの「M xDrive」となり、専用チューニングが施される。このシステムは、後輪駆動を重視した設計となっており、後輪が動力伝達の限界に達し、追加のトラクションが必要になった場合に限って、フロントアクスルにパワーを振り分ける。

また、「アクティブMディファレンシャル」も採用する。トランスファーケースが必要に応じて、駆動トルクの一部を無段階かつ可変的にフロントアクスルへと振り分ける。一方、左右後輪間の駆動トルク配分は、アクティブMディファレンシャルが受け持つ。スポーツ走行時や、路面のグリップが変化する場面など、その状況に合わせてM xDriveに組み込まれたアクチュエーターがロック率を選択し、走行安定性を確保する。

コンペティションには、フロントに21インチ、リアに22インチのMアルミホイールが装備される。優れた制動力を備えた「Mコンパウンドブレーキ」は、ブレーキ操作時のペダルフィールを個別に設定できる。BMW X6 M 新型BMW X6 M 新型

内外装はMモデル専用

新型X6Mには、大きな開口部を持つフロントバンパー、ダブルバー付きキドニーグリル、リアスポイラー、ディフューザーエレメント付きリアバンパー、ツインテールパイプの排気システムなどを装備し、Mモデルらしい迫力のエクステリアとした。BMWのXモデルとして初めて、BMW インディビジュアルの特別塗装仕上げが選択できる。BMWレーザーライトはオプションだ。

インテリアは、M専用のコックピットデザインを採用する。M専用表示が可能なBMWヘッドアップディスプレイをはじめ、 Mマルチファンクションシート、BMW インディビジュアルのファイングレインメリノフルレザートリムが標準装備される。コンペティションは、専用のレザーシートを装備した。

ナビゲーションシステムと「BMWインテリジェントパーソナルアシスタント」を備えた「BMWライブコックピットプロフェッショナル」を搭載する。パーキングアシスタントも装備されている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「赤色くるー!!」2026年モデルのカワサキ『エリミネーター』に熱視線!新カラー&グラフィック追加へ
  5. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る