スズキ『ジムニー』のルーフにミニベロが2台、室内はフラットベッドが敷かれていて、まるでリア充仕様。ここは東急田園都市線 駅直結、東名 横浜町田ICからすぐの南町田グランベリーパーク内に出現した、トイファクトリー東京だ。
トイファクトリーといえば、岐阜県可児市に本社を構えるキャンピングカー専門メーカー。トイファクトリー東京は、岐阜・湘南(神奈川)・東北(宮城)に次ぐ旗艦店で、関東エリア2店舗目だ。11月13日にオープンしたばかりのグランベリーパーク(東京都町田市)に同日オープンさせたピカピカのトイファクトリー空間。東川陽平店長はこの店の特長をこう伝える。
「岐阜や湘南は純粋な販売店というイメージ。ここ東京は4(クルマ)+2(自転車)のシックスホイールスタイルをテーマにアイテムをそろえている。クルマや利用シーンにぴったりあう自転車を、いろいろ触れられて選べてすぐにセットアップ、購入できるという空間」。
店内には、2018年から岐阜本社で始めたミニベロ(小径自転車)・電動アシストサイクル販売「TOY-BIKE」コーナーを設置。「持ち運びが簡単なうえにしっかり走れるミニベロは、キャンピングカーとの相性もいい。フィールドや旅先での活動範囲も広がる」という。そして“リア充な車中泊空間”を人気車種で再現している点も注目だ。
「今回、トイファクトリー東京には、ジムニーとN-VANという軽自動車ベースの『テントカー』を2台、フィールドで過ごすシーンを再現して展示。トイファクトリーのテントカーは、普段は移動の足として、休日はクルマ自体をテントとして利用する、ふたつの顔を持つクルマ。キャンピングカーに親しみがない人にも入りやすいモデルとして人気」(東川店長)。
トイファクトリーが東京進出する地として、ここ南町田グランベリーパークを選んだのはなぜか。トイファクトリー藤井昭文代表はこう話す。
「まだキャンピングカーの世界を知らない、ファミリーなどが気軽に立ち寄れる空間をつくりたかった。そのためにはキャンピングカー以外の、楽しいモノ・コトが集まる立地がいいと。南町田グランベリーパークは、駅直結でファミリーたちが電車で気軽に来られる場所。だから自社の商品をみてもらうというよりも、レンタカーや試乗といった体験する場にしたい」。
藤井代表がいう「レンタカー」が新しいポイント。トイファクトリー東京は、同社が新たに立ち上げたキャンピングカー・レンタルサービス事業の拠点としての機能をもつ。「都心から電車で来店してもらって、グランベリーパーク内で食材などを買い物してもらって、そのまま旅に出るような使い方もできる」と藤井代表はいう。
「今後はここトイファクトリー東京で、キャンピングカーの選び方、使い方、メンテナンス方法、さらに自転車の修理方法まで、休日の午前中などの枠でワークショップを展開していく予定。キャンピングカーまわりの暮らしに役立つモノ・コトを掘り下げて、新しいクルマの過ごし方にむけた“きっかけ”を提供していきたい」(藤井代表)。
藤井代表は「みんなで電車で来て、湘南の海や富士山をレンタカーでめざして、現地でサイクリングやキャンプを楽しむ…そんな中継地点、ハブとしてトイファクトリー東京を使ってほしい」とも話していた。