マクラーレン、815馬力の新型スーパーカー『エルバ』発表…フルオープンのロードスター

フロントウインドスクリーン未装備

エアロダイナミクスを追求

セナ譲りの4.0リットルV8ツインターボ

マクラーレン・エルバ
マクラーレン・エルバ全 7 枚

マクラーレンオートモーティブ (McLaren Automotive)は11月13日、新型スーパーカーの『エルバ』(McLaren Elva)を発表した。

この新型スーパーカーは、マクラーレンの最上級クラスの「アルティメットシリーズ」のニューモデルだ。マクラーレンオートモーティブによると、純粋なオープントップドライビングの爽快さを重視した、まったく新しいアルティメットシリーズのスーパーカーという。

また、エルバは、2シーターのオープンコックピットを備えたロードスターになる。生産台数は399台限定となり、販売は2020年後半からを予定している。

フロントウインドスクリーン未装備

エルバは、フルオープンコックピットのスーパーカーだ。専用のカーボンファイバー製シャシーとボディを備えた2シーター車で、ルーフ、フロントウインドスクリーン、サイドウィンドウは未装備とした。これは、公道とサーキットの両方で、比類のない運転の喜びを提供するための選択という。マクラーレン・エルバマクラーレン・エルバ

低いフロントノーズと盛り上がったフロントフェンダーは、前方の視界を確保する。大型のカーボンファイバー製リアフェンダーは、ドアからリアデッキに向かって流れる。格納式ロールオーバープロテクションシステムを採用することにより、リアのツインバットレスの高さを最小限に抑えている。

乗員は必要なら、ヘルメットを着用することもできる。しかし、キャビン上部のデザインを工夫することにより、ドライバーと乗員を包み込むような安全性を追求している。フロントウィンドウは、メーカーオプションで装着できる。

エアロダイナミクスを追求

エルバには、世界初のアクティブエアマネジメントシステム「AAMS」が採用された。このシステムでは、フロントノーズから取り入れられた空気が、乗員の前方のクラムシェルから出て、コックピットの上に誘導されて、後方に流れる。上下するカーボンファイバー製デフレクターも備えている。AAMSが作動している場合、デフレクターはボンネットアウトレットの端で150mm上昇して、低圧ゾーンを生み出す。マクラーレン・エルバマクラーレン・エルバ

リアには、アクティブリアスポイラーを装備した。高さと角度が調整でき、空力バランスが最適化される。エアブレーキ機能は、高速走行からのブレーキングに貢献する。ディフューザーは、アクティブリアスポイラーと連動する。床下は、完全に平らな設計とした。ディフューザーには、排気管を狭めることなく気流を導く垂直のフェンスを備えている。リアバンパーサイドエクステンションと組み合わされて、空力効率をさらに向上させるという。

セナ譲りの4.0リットルV8ツインターボ

ミッドシップには、4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。このエンジンは『セナ』用がベースだ。ただし、最大出力は800psから815psへ、15ps強化された。最大トルク81.6kgmで変わっていない。このスペックは、マクラーレンの内燃機関搭載の市販車としては、史上最強となる。トランスミッションは、7速デュアルクラッチを組み合わせた。

また、「M1A」と呼ばれるカーボンファイバー製シャシーは、551kgと非常に軽量とした。この効果で、動力性能は、0~100km/h加速3秒以下、0~200km/h加速は6.7秒と、世界屈指の性能を備えたスーパーカーになる。

《森脇稔》

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