MINIハッチバックのEV、『クーパーSE』…ロサンゼルスモーターショー2019に出展へ

EV専用のデザイン

モーターは最大出力184hp

ドライブモードは4種類

MINI クーパーSE
MINI クーパーSE全 20 枚
MINIは、11月20日に米国で開幕するロサンゼルスモーターショー2019に、MINI『ハッチバック』のEV、MINI『クーパーSE』(MINI Cooper SE)を出展すると発表した。

MINIは2017年、市販EVを示唆したコンセプトカーとして、MINI『エレクトリックコンセプト』を初公開した。同車は、MINIハッチバックベースのEVで、将来の市販EVを提案した1台だった。

その市販モデルが、MINIクーパーSEだ。MINIシリーズに使われる「クーパーS」に、EVを示す「E」を組み合わせたネーミングとなる。

◆EV専用のデザイン

外観は、フロントグリルやドアミラー、テールゲートなどに、EVであることを示す黄色いアクセントを施した。フロントグリルは、エンジン冷却性に配慮する必要がないEVのため、閉じたデザインに。LEDヘッドランプを標準装備している。MINI クーパーS E

ステアリングホイールの奥には、専用のブラックパネルデザインの5.5インチカラースクリーンを標準装備した。このフルデジタルスクリーンの中央には、速度が数字で表示される。ドライブモードに応じて、スピードバンドが赤、白、緑のライトリングで表示される。

デジタルディスプレイには、バッテリーの充電レベル、ドライブモード、運転支援システムの状態などの情報が表示される。さらに、航続や駆動システム、外気温、交通標識認識、矢印によるナビゲーションなども表示される。

「MINI コネクテッド」サービスには、ナビゲーションシステムなどが含まれている。「eDrive」スクリーンには、現在のエネルギーの流れと航続に関する情報を表示する。さらに、快適機能を無効にしたり回復力を高めたりすることで、航続を伸ばす方法を提示する。ナビゲーションマップには、充電レベルに応じた航続を表示することができる。ルート案内が開始されると、最短ルートが表示される。電力消費を最小限に抑えるグリーンルートも提案される。MINI クーパーS E

◆モーターは最大出力184hp

EVパワートレインの電気モーターは、フロントのボンネット内に搭載される。モーターは、パワーエレクトロニクスやトランスミッションと一体のコンパクト設計とした。最大出力は184hp、最大トルクは27.5kgmを引き出す。強力なモーターは、0~60km/h加速3.9秒の性能を発揮する。0~100km/h加速は7.3秒。最高速はリミッターにより、150km/hに制限される。

高電圧バッテリーは、12個のモジュールを持つリチウムイオンだ。蓄電容量は32.6kWhで、車両の床下にT字型にレイアウトされる。1回の充電での航続は、最大で270kmを確保した。充電は、出力11kWのチャージャーを使って3時間半だ。出力50kWの急速充電ステーションなら、35分でバッテリーの80%の容量を充電できる。

◆ドライブモードは4種類

ドライブモードは、トグルバーの右側にあるスイッチで選択する。4種類のドライブモードを用意した。スポーツモードでは、ステアリング特性がよりダイレクトとなり、ドライブシステムのレスポンスが向上する。グリーン+モードでは、航続を延ばすために、ヒーター、エアコン、シートヒーターなど、快適機能が制限または無効になる。

加減速は、アクセルペダルのみのワンペダルで行える。ドライバーがアクセルから足を離すと、すぐに車両は減速する。電気モーターが発電機の機能を果たし、運動エネルギーを電力に変換し、この電力を高電圧バッテリーに蓄える。

《森脇稔》

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