アウディ S6 と S7 新型、450馬力のガソリン仕様を発表へ…ロサンゼルスモーターショー2019

2.9ツインターボは新型RS5譲り

48Vのマイルドハイブリッド

スポーティな「S」専用内外装

アウディ S6 セダン 新型と S7 スポーツバック 新型
アウディ S6 セダン 新型と S7 スポーツバック 新型全 19 枚

アウディは11月18日、米国で11月20日に開幕するロサンゼルスモーターショー2019において、新型『S6 セダン』(Audi S6 Sedan)と新型『S7スポーツバック』(Audi S7 Sportback)のガソリン仕様を初公開すると発表した。

両車は、新型『A6セダン』、新型『A7スポーツバック』がベースの高性能モデルだ。すでに発表されている新型S6 セダンと新型S7スポーツバックの欧州仕様車には、ディーゼルエンジンを搭載する。しかし、米国やアジア、中東などの海外仕様車には、ガソリンエンジンを搭載する。

2.9ツインターボは新型RS5譲り

エンジンは、直噴2.9リットルV型6気筒ガソリン「TFSI」ツインターボだ。このエンジンは、新型『RS5』や改良新型『RS4アバント』に搭載されているもので、最大出力450hp、最大トルク61.2kgmを発生する。最大トルクは1900~5000rpmの幅広い領域で、発生し続ける特性とした。

2個のターボチャージャーは、シリンダーバンクの間に配置。取り込んだ空気をそれぞれのターボチャージャーを経由して燃焼室に送るにあたって、デュアルブランチのシステムを使用した。これにより、非常にシャープなレスポンスを得ているという。また、「Bサイクル」の燃焼方式に加えて、直噴システムのインジェクターを中央に設置する。圧縮工程が短縮されたことで、数値上の圧縮比をかなり高く設定することが可能になっており、それを圧縮工程に対して相対的に長い膨張行程を組み合わせることで、より効率的な燃焼と高いエンジン効率を得ることに成功しているという。アウディ S7 スポーツバック 新型アウディ S7 スポーツバック 新型

トランスミッションは8速「ティプロトニック」。スポーティなチューニングにより、シフトタイミングを最適化した。駆動方式は4WDの「クワトロ」だ。駆動力が、前後のアクスルに非対称(40:60)に分配され、トラクションと走行安定性を最適化しつつ、ダイナミックなハンドリング性能も追求した。動力性能は新型S6セダンの米国仕様の場合、0~96km/h加速4.4秒と公表されている。

48Vのマイルドハイブリッド

48Vのマイルドハイブリッドを採用した。48ボルトの電源システム、BAS(ベルト駆動式オルタネーター・スターター)、蓄電容量10Ahのリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、走行中に最長で40秒エンジンを休止させ、惰性走行で燃費を稼ぐ。エンジンのスタート/ストップ機能も、22km/h以上の幅広い走行条件で作動する。減速時には、BASが最大8kWのエネルギーを回生する。

サスペンションやブレーキなど、足回りは強化されている。ドライバーは「アウディドライブセレクト」を介して、スポーツディファレンシャルの設定を変更できる。アウディ S6 セダン 新型アウディ S6 セダン 新型

スポーティな「S」専用内外装

内外装は、アウディの「S」モデルらしく、スポーティな演出が施される。エクステリアでは、フロントグリル、フロントブレード、サイドエアインレット、ドアミラー、リアディフューザーに、ダーククロームやアルミの装飾が施される。20インチのアルミホイールが、スポーティさを強調する。21インチはオプションだ。タイヤサイズは255/40R20を装着する。

インテリアは、ブラックカラーを基調に、Sのロゴのエンボス加工が施されたスポーツシートなどを装備した。シートはレザーとアルカンターラの組み合わせで、フルレザーの「ヴァルコナ」も選択できる。インテリアをさらにカスタマイズするために、さまざまなレザーパッケージを用意した。フットレストとペダルキャップはステンレス製で、ドアを開くと、Sのロゴ入りアルミ製シルプレートが乗員を迎える。

デジタルコックピットの「アウディバーチャルコックピット」の最新版を標準装備する。Sモデルの専用グラフィックレイアウトを採用し、12.3インチのディスプレイや、アウディのMMIナビゲーションを装備している。

《森脇稔》

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