2人乗りEV基準見直し、制限60km/hで一般道の走行可能へ[新聞ウォッチ]

超小型電気自動車(EV)「日産ニューモビリティコンセプト」
超小型電気自動車(EV)「日産ニューモビリティコンセプト」全 3 枚

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

トヨタ自動車などが2020年にも発売を予定している、小回りが利く2人乗り電気自動車(EV)が、一般の公道でも自由に走れるようになるという。

国土交通省が道路運送車両法に基づく保安基準を改正し、2人乗りEVを軽自動車の一種に区分。車体は全長2.5m以下、全幅1.2m以下といずれも軽自動車より一回り小さいサイズに規定し、最高速度は60km/hを上限に、一般道での走行も想定しているそうだ。

きょうの日経が社会面で「2人乗りEV公道自由に」とのタイトルで報じている。それによると、従来は車としての位置づけが不明確で、1台ずつ個別に検査を受ける必要があったほか、走行も自治体が許可した区域に限られていた。それを国交省が2020年初めにも基準を見直して、高齢者の移動手段や、観光地での手軽な足としての活用を後押しするという。

すでに、2人乗りEVについては、日産自動車と横浜市がみなとみらい地区などでカーシェアリングの実証実験を実施ているが、利用はこれら一部にとどまっていた。今後は、40km/h程度での衝突試験も課して、基準を満たせば公道を自由に走行できるようにするなどとも伝えている。

小回りが利くという意味では、狭い道での切り返しなど運転はしやすいようだが、60km/hの制限があるとはいえ、軽自動車に変わりはない。自転車よりも速く、そのスピードで住宅街などでも自由に走り回れるようになれば、街角での歩行者との接触事故なども起こりやすくなり、安全対策にも万全を期す必要があるだろう。

2019年11月21日付

●訪日客韓国65%減、10月(読売・1面)

●パワハラ防止へ例示、厚労省指針「長時間叱責」など(読売・1面)

ポルシェ・タイカンポルシェ・タイカン●ポルシェ初EV(読売・6面)

●JDI幹部5.7億円着服、経理担当懲戒解雇公表せず(朝日・1面)

●「高齢者限定免許導入を」池袋暴走国交相に遺族ら(毎日・27面)

●期間従業員の募集停止、マツダとホンダ(産経・10面)

●パワハラ防止指針案「相談窓口」効果不透明、トヨタ、設置したが自殺者(東京・3面)

●日産、課徴金の減額申請、ゴーン前会長事件法令違反認める(東京・7面)

●ソフトバンクGに3000億円、みずほ銀など融資へ協議(日経・1面)

トヨタRAV4プライム(PHV)トヨタRAV4プライム(PHV)●「RAV4」のPHV、来夏発売(日経・15面)

●円高で2700億円営業減益、製造業20社、車や精密打撃、今年度下期(日経・19面)

●ガソリン店頭2週連続上昇、18日時点(日経・22面)

●2人乗りEV公道自由に、国交省、来年初めにも制度改正(日経・40面)

●渋滞ピーク1月2日~4日、年末年始の高速道路(日経・40面)

《福田俊之》

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