大正生まれの蒸気機関車を譲ります…北九州市が若松駅前の「キューロク」を撤去へ

老朽化が進んでいる9600形19633号。
老朽化が進んでいる9600形19633号。全 1 枚

北九州市若松区は11月22日、JR若松駅前に保存されている9600形蒸気機関車19633号機を譲渡すると発表した。

同車は大正時代の1917年に川崎車輌(現・川崎重工業)で製造されたテンダー式蒸気機関車で、大正時代を代表する貨物用蒸気機関車として「キューロク」の愛称で親しまれた1両。

当初は中部地方で運用され、1955年には当時の国鉄若松機関区に転入。1973年に引退した後は若松区内の白山1丁目公園に静態保存されたが、1989年に若松駅に隣接する「久岐の浜広場」に移設された。

しかし、保存開始から46年が経過し老朽化が進行。子供の立入りによるケガ防止や広場の拡張を求める声が高まったことを理由に、譲渡先を募集することになった。

譲渡されるのは炭水車(テンダー)を含む機関車本体のほかに線路も含まれる。移設費用は譲渡先が負担し、2020年3月までに撤去することが条件となっている。一部にアスベストが含まれているが、除去しないままでの移設となる。

譲渡の募集は12月2日から開始され、12月25日必着で若松区のウェブサイトに掲載されている様式の書類を提出する。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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