ランボルギーニ初、「ビジョン グランツーリスモ」発表…V12ハイブリッド搭載

シングルシーターのスーパーカーを提案

1968年の『マルツァル』にインスパイア

V12はブランド初の市販ハイブリッドと同じ

ランボルギーニ・ランボ V12 ビジョン グランツーリスモ
ランボルギーニ・ランボ V12 ビジョン グランツーリスモ全 29 枚

ランボルギーニ(Lamborghini)は11月24日、モナコで開催された「FIA-GT選手権2019ワールドファイナル」において、『ランボ V12 ビジョン グランツーリスモ』(Lambo V12 Vision Gran Turismo)を初公開した。

画像:ランボルギーニ・ランボ V12 ビジョン グランツーリスモ

ランボV12 ビジョン グランツーリスモは、ランボルギーニにとって、初の「ビジョン グランツーリスモ」だ。ビジョン グランツーリスモは、ソニー・インタラクティブエンタテインメントのPlayStation4(PS4)用ゲームソフトウェア、『グランツーリスモSPORT』のために開発された仮想スポーツカーになる。

もともとこのプロジェクトは、「PlayStation3」(PS3)用ゲームソフト、『グランツーリスモ6』のコラボプロジェクト、「ビジョン グランツーリスモ」として始まったものだ。ビジョン グランツーリスモでは、世界的な自動車メーカーやブランドが、グランツーリスモのために車をデザインした。そしてゲーム内では、バーチャルに走行を楽しむことができる。

シングルシーターのスーパーカーを提案

ランボV12 ビジョン グランツーリスモは、イタリア・サンターガタにあるランボルギーニのデザイン部門、「チェントロスティーレ」が手がけた1台だ。ドライビングの楽しさを具現化したシングルシーターのスーパーカーを提案している。

デザインは、伝統あるランボルギーニデザインのDNAをベースに、そのデザイン理念を未来的に進化させたものだ。すべてのランボルギーニ車が採用しているシルエットの「シングルセンターライン」にこだわりつつ、シングルシーターを強調したフォルムを導入している。ランボルギーニ・ランボ V12 ビジョン グランツーリスモランボルギーニ・ランボ V12 ビジョン グランツーリスモ

1968年の『マルツァル』にインスパイア

ランボV12 ビジョン グランツーリスモでは、エアロダイナミクス性能も追求された。リアセクションには、大型のリアウイングを装着する。メインボディはフェンダーから独立しており、6角形モチーフのサイドウィンドウは、1968年に発表されたコンセプトカー、『マルツァル』にインスパイアされたものという。フロントとリアには、特長的なY字型ライトを装備している。

ドライバーはジェット戦闘機のパイロットのように、車両の前方からキャビンにアクセスする。ドライビングに必要な主要な操作系は、未来的なステアリングホイール上に配置された。すべての情報は、ドライバーの視線上にバーチャルに投影される。ランボルギーニ・マルツァルランボルギーニ・マルツァル

V12はブランド初の市販ハイブリッドと同じ

パワートレインは、2019年9月のフランクフルトモーターショー2019で発表されたブランド初のハイブリッドスーパーカーの『シアンFKP 37』と同じ、V12ハイブリッドだ。

シアンFKP 37の場合、ミッドシップには、『アヴェンタドールSVJ』用の6.5リットルV型12気筒ガソリン自然吸気エンジンをチューニングして搭載する。チタン製吸気バルブを採用するなどして、最大出力は785hp/8500rpmに引き上げられた。ランボルギーニ・ランボ V12 ビジョン グランツーリスモランボルギーニ・ランボ V12 ビジョン グランツーリスモ

48Vのモーターは、ギアボックスに組み込まれ、最大出力34hpを発生する。エンジンとモーターを合わせたシステム全体で、ランボルギーニの市販車として、史上最強の819hpのパワーを引き出す。これにより、0~100km/h加速は、史上最速のランボルギーニとなる2.8秒以下、最高速は350km/h以上のパフォーマンスを可能にする。

シアンFKP 37には、ランボルギーニの新素材開発における最新の成果を反映した。リアのアクティブ冷却ベーンは、ランボルギーニの特許技術だ。ランボルギーニによると、冷却ベーンは排気システムの熱に反応して回転し、軽量な冷却ソリューションを可能にするという。

シアンFKP 37には、高度な回生ブレーキシステムが搭載されている。車両がブレーキをかけるたびに、スーパーキャパシタにエネルギーが蓄電される。蓄えられたエネルギーは、すぐに利用可能なパワーブーストとなり、ドライバーは130km/h以下の領域において、加速時にトルクを増加させることができる。ランボルギーニによると、加速は10%以上速くなるという。具体的には、30~60km/hの加速は、アヴェンタドールSVJ に対して0.2秒短縮。70~120km/hの加速は、アヴェンタドールSVJ に対して1.2秒短縮している。

《森脇稔》

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