1900年のメルセデス第一号車を最新技術で再現、『ヴィジョン・シンプレックス』…ロサンゼルスモーターショー2019

メルセデス 35PSがモチーフ

フロントウインドスクリーンは未装備

最新のユーザーインターフェイス

メルセデスベンツ・ヴィジョン・メルセデス・シンプレックス(ロサンゼルスモーターショー2019)
メルセデスベンツ・ヴィジョン・メルセデス・シンプレックス(ロサンゼルスモーターショー2019)全 15 枚

メルセデスベンツはロサンゼルスモーターショー2019に、『ヴィジョン・メルセデス・シンプレックス』(Mercedes-Benz Vision Mercedes Simplex)を出展した。

画像:メルセデスベンツ・ヴィジョン・メルセデス・シンプレックス

メルセデス 35PSがモチーフ

ヴィジョン・メルセデス・シンプレックスは、「メルセデス」ブランドの最初のモデルとして1901年春のニース・レースウィークに登場したダイムラー『メルセデス35PS』に敬意を表し、同車を現代の技術で再現したコンセプトカーだ。

オーストリアの大富豪、エミール・イエリネックは当時、まったく新しい高性能レーシングカーの製作を、ダイムラーに依頼する。そこで、ダイムラーを創業したゴットリープ・ダイムラーの片腕として自動車の発明に携わり、ダイムラーの中心的な技術者となっていたウィルヘルム・マイバッハが、メルセデス35PSを設計し、1900年12月にイエリネックに納車した。

メルセデス35PSには、低重心のスチールフレームを採用し、フロントのハニカムラジエターの奥には、排気量5.9リットルの4気筒エンジンを搭載した。また、多段ギアのトランスミッションなど、現在の自動車の原型といえる斬新なコンセプトを数多く採用していた。5.9リットルの4気筒エンジンは、当時としては画期的な最大出力35psを引き出し、最高速90km/hの性能を誇った。高性能なメルセデス 35PSは、参戦した多くのレースで優勝を成し遂げている。

また、このメルセデス35PSの車名の「メルセデス」は、エミール・イエリネックの娘の名前を冠したものだ。1902年、メルセデスの名称はダイムラーの自動車ブランドとしてドイツ特許庁に正式登録され、現在のメルセデスベンツの基礎となった。メルセデスベンツ・ヴィジョン・メルセデス・シンプレックスメルセデスベンツ・ヴィジョン・メルセデス・シンプレックス

フロントウインドスクリーンは未装備

ヴィジョン・メルセデス・シンプレックスは、このメルセデス35PSに敬意を表し、同車を現代の技術で再現したコンセプトカーだ。代替ドライブや最新のユーザーインターフェイス、スリリングなデザインの2シーター車として、再解釈している。

メルセデス 35PS同様、フロントウインドスクリーンは装備されておらず、スポーティなキャラクターを強調する。リアには、スリムなテールランプを組み込む。レザーバッグによって、車体のテールエンドを丸くしている。

水平デザインのモノコックボディは、4つの大型ホイールの中央に配置された。ボディのフロント部分をホワイト、リア部分をブラック基調としたのは、オリジナルのメルセデス 35PSに従ったものだ。

フロントのラジエーターグリルは、ロゼゴールドのフレームに、3Dディスプレイのブラックパネルを組み合わせた。クラシックな「メルセデス」のロゴをはじめ、車両の状態に関する情報をアニメーションで表示できる。これは、メルセデスベンツのデジタル化への転換の象徴になるという。ダイムラー・メルセデス35PSダイムラー・メルセデス35PS

最新のユーザーインターフェイス

インテリアには、最新のユーザーインターフェイスを導入した。ロゼゴールドのインストルメントパネルには、デジタルコンテンツが投影される。適切な情報を適切なタイミングで、ディスプレイに表示する。速度、ナビゲーション、車両に関する情報は、状況に応じてインストルメントパネルに表示される。シンプルなプレゼンテーションとディスプレイのサイズのおかげで、ドライバーは情報を取り入れながら、常に運転に集中できるように配慮している。

また、ボンネットの後端部がダッシュボードになる。ステアリングコラムとインストルメントパネルのスイッチのデザインは、オートバイや船舶のデザインからインスピレーションを得た。メーターの時計、精密なネジ、ベルトのデザインなどに、高品質の仕上げを施した。ベンチシートはスタイリッシュな家具に触発されたものだ。ハンドメイドのキルティングを採用。紺色の室内装飾カバーなどのカラーとトリムのコンセプトは、コートダジュールに触発されたもの、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダの最高級ミニバンが復活か?『エリシオン』後継でアルファードに挑む
  2. 次期『ノート』が日産復活の切り札となる? 2027年登場へ、価格は約30万円上昇か
  3. 【BYD シーライオン6 AWD 新型試乗】「広い・速い・安い」この万能PHEVに弱点はないのか? 300kmを走り検証した
  4. ボルボ『XC40』807台をリコール…火災のおそれ
  5. 【スズキ クロスビー 新型試乗】独特な世界観と走りは、往年のシトロエンを思い起こさせる…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 警察庁、高齢運転者技能検査を見直しへ 合格者の事故率を追跡調査してみたら…
  2. AIDVの開発にもAIを活用、日産がプラットフォームをデモ…AWS Summit Japan 2026
  3. 超高硬度クロムめっき、EV・半導体部品の長寿命化に貢献…大型量産設備をサン工業が稼働 
  4. 3000アンペアの急速充電に世界初成功、電動トラックの未来を切り開く…MAN
  5. 【日産 リーフ 新型】次世代EVのスタンダードを描いた、“スーパーエアロ”と“スーパーフラッシュ”デザイン
ランキングをもっと見る