国土交通省は、台風や大雨などによる自然災害が相次いでいることから、自動車が冠水した道路を走行する場合の注意喚起を開始した。
台風19号による大雨で自動車が水没して運転者や同乗者が亡くなる事故が相次いだ。自動車は、エンジンやモーターで駆動し、電気装置で制御するため、水深が車両の床面を超えて車内へ浸水すると不具合が発生するおそれがある。最悪の場合、エンジンやモーターが停止して移動できなくなるほか、水深がドアの下端にかかると、車外の水圧によって内側からドアを開けることが困難となり、ドア高さの半分を超えると、内側からほぼ開けられなくなる。
国土交通省では、国内乗用車メーカー8社に対して、自動車が冠水した道路を走行した場合の不具合について調査した。この結果を踏まえて「自動車が冠水した道路を走行する場合に発生する不具合」をまとめて、注意喚起する。