BMWモトラッド、新型2気筒ボクサーエンジン発表

史上最大排気量の1800ccの2気筒ボクサー

最大出力は91hp

ツインカムシャフトボクサー

BMWモトラッドの新型2気筒ボクサーエンジン
BMWモトラッドの新型2気筒ボクサーエンジン全 13 枚

BMWの二輪部門のBMWモトラッド(BMW Motorrad)は11月29日、新開発の2気筒ボクサー(水平対向)エンジンを発表した。

画像:BMWモトラッドの新型2気筒ボクサーエンジン

新開発の2気筒ボクサーエンジンは、BMWモトラッドのスタディバイクの『コンセプトR18』に搭載され、デビューした。コンセプトR18は、1960年代に始まったボクサーエンジンの未来に焦点を当てながら、BMWモトラッドがクラシックなデザインアイコンを導入して仕上げたカスタムバイクだ。今回、今までベールに包まれていたこの新開発の2気筒ボクサーエンジンの詳細が、公式発表されている。

史上最大排気量の1800ccの2気筒ボクサー

新開発の2気筒ボクサーエンジンは、排気量が1800ccだ。BMWモトラッドとしては、史上最大排気量の2気筒ボクサーエンジンという。その外観は、BMWモトラッドのフラットツインエンジンを意識したもの。最新の空冷システムやオイル冷却システムを採用している。

新しいビッグボクサーは空冷式で、大きなリブ付きシリンダー&シリンダーヘッドを持つ。ギアボックスと吸気システムを含めて、エンジン単体重量は110.8kgとした。垂直に分割されたアルミ製エンジンハウジングを備えている。

クランクシャフトと同様、Iシャフトを備えた2本のコネクティングロッドはプレーンベアリングに取り付けられている。鋳造アルミ製ピストンは、2つの圧縮リングとオイルワイパーリングを持つ。軽金属製のシリンダーは、コーティングされている。

最大出力は91hp

新しい「ビッグボクサー」は、OHVバルブ駆動、別体設計のエンジンとトランスミッションハウジングなどの構造的特長を持つ。ボアは107.1mm、ストロークは100mmだ。最大出力は91hp/4750rpm、最大トルク16.1kgm/3000rpmを獲得する。2000~4000rpmの領域において、15.3kgm以上のトルクを引き出す設計だ。これにより、大きな牽引力を可能にし、大型フライホイールと相まって、滑らかな走行フィーリングを実現しているという。最大エンジン回転数は5750rpm、アイドリング回転数は950rpmだ。

潤滑オイルと冷却オイルは、クランクシャフトによって駆動されるスリーブ型チェーンを介して、2段オイルポンプを備えたウェットサンプ潤滑システムによって供給される。

新型エンジンには、伝説的な『R5』や『R51/2』のような2つのカムシャフトを備えた古典的OHVバルブ駆動に、最新の4バルブテクノロジーとデュアルイグニッションを組み合わせた。最新の燃焼室アーキテクチャとエンジンマネジメントシステム、インテークマニホールドインジェクションが搭載されており、最適なトルクと最適な環境性能を実現する。BMWモトラッドの新型2気筒ボクサーエンジンBMWモトラッドの新型2気筒ボクサーエンジン

ツインカムシャフトボクサー

歴史的モデルと同様に、2つのカムシャフトも新型エンジンのクランクシャフトの左右に配置されている。この「ツインカムシャフトボクサー」の利点は、プッシュロッドが短いこと。これにより、たわみが最小化され、線膨張が小さくなるという。

BMW モトラッドのボクサーエンジンの設計では、2つのプッシュロッドは、吸気側と排気側それぞれのシリンダー側に1つのプッシュロッドを作動させ、シリンダー上部の密閉プッシュロッドチューブに導かれる。シリンダーヘッドの2つの吸気バルブと排気バルブは、フォークトグルレバーを介して作動する。

シングルディスクドライクラッチが、エンジンのトルクをトランスミッションに伝達する。コンスタントメッシュ6速トランスミッションは、デュアルセクションのアルミ製ハウジング内にあり、ヘリカルギアを備えた4シャフトトランスミッションとして設計されている。

ボクサーエンジンを搭載したすべてのBMWモーターサイクルと同様に、トルクはプロペラシャフトまたはユニバーサルジョイントを備えたユニバーサルシャフトドライブやリアアクスルドライブを介して、ギアボックスから後輪に伝達される。プロペラシャフトとユニバーサルジョイントは、1955年までのモデルで見られたように、ニッケルメッキとし、クラシックバイクテクノロジーを表現した、としている。

《森脇稔》

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