メルセデスベンツ初の市販EV『EQC』、米国導入は2020年初頭…ロサンゼルスモーターショー2019

ツインモーターは最大出力408hp

走行モードは4種類

最新のデジタルコックピット

「ハイ、メルセデス」で音声アシスト起動

競合車はアウディe-tronやジャガーI-PACEを想定

メルセデスベンツ EQC(ロサンゼルスモーターショー2019)
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メルセデスベンツはロサンゼルスモーターショー2019に、ブランド初の市販EV、『EQC』(Mercedes-Benz EQC)を出展した。米国市場には2020年初頭、導入される予定だ。

「EQ」は、メルセデスベンツが立ち上げた電動車に特化したサブブランドだ。EQブランドの最初の市販車として登場したEVが、SUVのEQCとなる。EQCは電動SUVで、ボディサイズは、全長4761mm、全幅1884mm、全高1623mm、ホイールベース2873mmだ。マルチビームLEDヘッドライトが組み込まれたフロントマスクには、メルセデスベンツの新世代電動ブランドのアイデンティティを表現している。

ツインモーターは最大出力408hp

EQCには、メルセデスベンツが新開発した電動パワートレインを採用する。モーターは前後に2個搭載し、4輪を駆動する4WDの「4MATIC」になる。2個のモーターは、合計で最大出力408hp、最大トルク77.5kgmを引き出す。前後アクスル間で走行状況に応じて、トルク配分を行う。動力性能は、0~100km/h加速を5.1秒で駆け抜ける。最高速はリミッターによって、180km/hに制限される。

バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は80kWhと大容量だ。重量は652kgで、車体中央の低い場所にレイアウトされる。1回の充電での航続は、欧州のNEDC(新欧州サイクル)計測モードで最大471kmだ。急速充電は、欧州や米国ではコンボ方式、日本や中国ではチャデモ方式に対応しており、バッテリーの80%の容量なら、充電はおよそ40分で完了する。メルセデスベンツ EQCメルセデスベンツ EQC

走行モードは4種類

EQCには、特性の異なるさまざまなドライブモードを採用する。「コンフォートモード」では、アクセルペダル特性は快適な運転スタイルを支援する。運転の仕方によっては、ダイナミックな特性に自動的に切り替わる。「エコモード」は、効率重視で電力消費率を抑えるモードだ。「スポーツモード」は、高いレスポンスによりスポーティな走行性能を追求する。「インディビジュアルモード」は、走行特性、サスペンション特性、ステアリング特性を個別にカスタマイズ設定できる。

バッテリーへのエネルギー回収量は、ステアリングホイール裏のパドルにより、4段階の調整が可能だ。パドルは左側が回生レベルの上昇、右側が低減のスイッチとなっており、コースティングから強度の回生ブレーキまで、4段階に切り替えられる。

最新のデジタルコックピット

またEQCには、最新のデジタルコックピットを採用する。デジタルコックピットは、『Eクラスセダン』から導入が開始された装備だ。EQCには、2つの高精細ワイドディスプレイを設定する。この10.25インチの2つのディスプレイを一枚のガラスカバーで融合したコックピットディスプレイとした。

このディスプレイは、空中に浮かんでいるように見え、インテリアデザインの水平方向の流れを強調する中心要素になるものだ。インストゥルメントクラスターとなるこのコックピットディスプレイは、ドライバーの視野に直接入るさまざまな情報を表示する大型ディスプレイと、センターコンソール上方のセンターディスプレイで構成されている。メルセデスベンツ EQCメルセデスベンツ EQC

「ハイ、メルセデス」で音声アシスト起動

EQCには、メルセデスベンツの次世代のインフォテインメントシステム「MBUX」を装備する。MBUXとは、メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンスの略だ。MBUXでは、AI(人工知能)を導入した音声認識アシスタントを採用する。ユーザーが「ハイ、メルセデス」と呼びかけるだけで、音声認識アシスタントが起動し、ユーザーの求めるさまざまなサービスを提供してくれる。

EQC向けのMBUXは専用設計となっており、走行レンジ、充電状況、エネルギーフローなどの各種情報を表示する。ナビゲーション、運転モード、充電、出発時間なども、MBUXによって制御や設定が行える。

競合車はアウディe-tronやジャガーI-PACEを想定

EQCは米国市場には2020年初頭、「EQC 400 4MATIC」グレードが導入される予定だ。メルセデスベンツは競合車種について、アウディ『e-tron』、ジャガー『I-PACE』、BMWが現在開発中の『iX3』の各EVの名前を挙げている。

《森脇稔》

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