常磐線全線再開へ向けてのカウントダウン…富岡-浪江間で12月18日から試運転

常磐線復旧区間と未復旧区間の北の境界となっている浪江駅。
常磐線復旧区間と未復旧区間の北の境界となっている浪江駅。全 2 枚

JR東日本水戸支社は12月4日、2019年度末の常磐線全線再開へ向けた富岡~浪江(なみえ)間の試運転を12月18日から開始すると発表した。

2011年3月に発生した東日本大震災により福島第一原子力発電所が被災した影響で、常磐線は福島県内の広野~原ノ町間で長期間運休を余儀なくされたが、このうち広野~富岡間は2017年10月までに、浪江~原ノ町間は2017年4月までにそれぞれ再開している。

現在は残る富岡~浪江間で復旧工事が進められており、試運転では安全運行のための線路、電力、信号・通信設備などの機能確認を行なうとしている。試運転終了後には乗務員の習熟を目的とした訓練運転が行なわれる予定。

同区間は「2019 年度末までに帰還困難区域のうち特定復興再生拠点区域の一部が先行して避難指示解除されるのにあわせて運転再開する予定」とされていることから、現時点で具体的な再開時期は未定だが、再開後は特急『ひたち』『ときわ』で運用されているE657系特急型電車を増備の上、東京都区内~仙台市内間の直通特急を運行するとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る