【メルセデスベンツ Aクラスディーゼル 新型試乗】どっしり・しっとり“オトナフィール”…今井優杏

メルセデスベンツ A200d
メルセデスベンツ A200d全 19 枚

メルセデスベンツ『Aクラス』新型に突如モデル追加されたディーゼルの「A200d」。少し前の本国主催の国際試乗会でも発売がアナウンスされていなかった。メルセデス・ベンツ日本ですらも驚きの追加だったのだそうな。

【画像全19枚】

で、そんな急転直下、パワートレインの仕上がりはどうかというと、急ごしらえ感のまったくない、「さすがメルセデスベンツ!」と思えるもの。

「A180」は、どちらかというとガソリンエンジンならではの鼻先の軽さを活かす、元気で飛び出るようなターボの急峻な膨らみが魅力。対して2.0リットル・ディーゼルターボのA200dはどっしり・しっとりの“オトナフィール”なのだ。

アクセルの踏み始めから緩やかにトルクが生まれて、じわっとパワーを出し、中~高速のパワフルな加速につながり、低い回転数でクルーズしていく、というその加速感は、ドライバーを決して振り回さないから、コンパクトボディながら長距離でのドライブにも向きそう。

鼻先の重量から、接地もA200dのほうが手応えを感じる。重ったるい、ほどではないけれど、ガソリンモデルに比べるとすこしおっとりしているイメージだ。

だから、あなたがもし「メルセデスベンツ」というブランドらしい落ち着きをAクラスに求めるならばA200dを、Aクラスらしい元気なキビキビ感をクルマに求めるならばA180を検討するのが吉だとおもう。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
おすすめ度:★★★★

今井優杏|モータージャーナリスト
レースクイーン、広告代理店勤務を経て自動車ジャーナリストに転向。WEB、自動車専門誌に寄稿する傍らモータースポーツMCとしての肩書も持ち、サーキットや各種レース、自動車イベント等でMCも務めている。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。日本カーオブザイヤー選考委員。

《今井 優杏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「トランプさん、これ買います」最新の4ドアマッスルカー『チャージャー』発表に「めっちゃかっこいい」と高評価の声
  2. 日産『キャシュカイ』の新型e-POWER、燃費15%改善でセグメントトップレベルに…独ADACがテスト
  3. 「就職人気企業ランキング」総合トップは8年連続で伊藤忠商事、トヨタは42位に後退[新聞ウォッチ]
  4. BMWが24車種4万台をリコール…濡れると火災のおそれ
  5. 日産版の三菱アウトランダー!? 北米発表に「まんまやんけ!!」「かっこよ!」など日本のファンからも反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る