トヨタ マークX も生産終了、元町工場長「一生、心に残る思い出の車」[新聞ウォッチ]

トヨタ・マークX
トヨタ・マークX全 2 枚

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

年の瀬だからというわけでもないが,「去る」とか「終了」というニュースに触れるとなんとなく寂しさを感じてしまう。トヨタ自動車が、愛知県豊田市の元町工場で『マークX』の生産終了の記念イベントを開催したそうだ。

きょうの朝日や東京、日経などが「マーク2から51年、『X』の生産終了」と報じているが、イベントに出席した元町工場の二之夕裕美工場長のコメントがまた、泣かせる。朝日などによると、二之夕工場長は「マーク2とマークXは高度経済成長期に車を持つ喜びを感じさせてくれた車」と前置きしながら「一生、心に残る思い出の車だった」とあいさつしたという。

思えば、マークXの前身モデルの『コロナ・マーク2』が登場したのは1968年。当時の開発担当主査の天野益夫氏に取材して、誕生秘話を聞いたことがあったが「心の豊かさと上級の味わい」「本物を求める心」をキーワードに「欧米メーカー製の乗用車に性能で負けない車を作りたかった。主査としての目標はその一点だけだった」と力説していたことを思い出す。

その夢を実現させたマーク2は、2004年秋には後継モデルとしてマークXが誕生したが、マーク2として約651万8000台、マークXとして約36万3500台の合計約688万1500台を世に送り出したという。その「X」の生産も終了。モビリティ社会を目指すトヨタにとっても新たな時代の到来を実感させる幕引きである。

2019年12月24日付

●ボーイングCEO辞任、737MAX問題で引責(読売・2面)

●安倍内閣不支持42%本社世論調査、支持38%を逆転(朝日・1面)

●経団連「脱・日本型雇用」来年春闘へ指針、人事・賃金の再構築促す(朝日・7面)

●マーク2から51年、「X」の生産終了(朝日・9面)

●過労自殺遺族、スバルと和解(朝日・33面)

●あおり運転危険運転に、来年にも法案要件見直しへ(毎日・1面)

●社説・高齢運転者の安全対策、実効性を高める仕組みに(毎日・5面)

●エヴァ仕様、災害時も情報発信、三菱自など製作(毎日・6面)

●「つながる車」走行データ、トヨタ・あいおい開発、事故時に活用迅速に保険(毎日・6面)

●あおり運転防止企業本腰、教習所が講習、怒りの抑制など学ぶ(産経・10面)

●シナネンHDとエイブル、シェア自転車で連携(日経・17面)

●日経平均主要証券の来年見通し「前半に2万5000円」多く(日経・21面)

●2020首都圏経済を聞く、自動車需要の戻りカギ 横浜銀行・大矢恭好頭取(日経・35面)

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る