童夢F111/3で競う「フォーミュラ・リージョナル」日本戦、2020年にスタート…6月開幕で6大会14レース

日本のフォーミュラ・リージョナルは「童夢F111/3」のワンメイクで競われる。
日本のフォーミュラ・リージョナルは「童夢F111/3」のワンメイクで競われる。全 6 枚

27日、日本新開催となる「フォーミュラ・リージョナル」の2020年シリーズ概要等について、シリーズを運営するフォーミュラ・リージョナル事務局がプレスリリースを発行した。前日26日のJAFの公示を受け、2020年からの開催が正式に発表された、としている。

F1を頂点とするフォーミュラレースの“FIA系ピラミッド”は近年、FIA-F2(2016年までのGP2)とFIA-F4(日本でも2015年から開催中)のあいだ、F3級ゾーンの再編が世界的に進行している。多岐にわたる動きが見られるが、大まかに言うと2019年時点では、従来のGP3を実質的に後継したといえるFIA-F3が国際シリーズ的な存在としてF2の次位に位置し、F3とF4の中間を担うローカルシリーズとして「フォーミュラ・リージョナル」がある格好だ(フォーミュラ・リージョナルは“地域F3”などと呼ばれることも)。

ちなみに日本には「全日本F3選手権」が長く存在、19年の同選手権はいわゆる旧規定F3のシリーズとして存続開催された。そして来季20年は「全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権」(SFライツ)へと名を変えるなどしつつ新生スタート、スーパーフォーミュラ(SF)やSUPER GT、あるいは国際舞台への進出を目指す若手ドライバーたちが競う舞台としての役割を継続することになっている(20年のSFライツはSF第1~6戦と併催)。

さて、今回2020年の新開催内容等が正式発表された日本のフォーミュラ・リージョナル、正式名称「FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP」は、SFライツとは「別もの」である。

19年9月のSF岡山戦でお披露目等が実施された際の「童夢F111/3」。19年9月のSF岡山戦でお披露目等が実施された際の「童夢F111/3」。

日本のフォーミュラ・リージョナルのシリーズプロモーターはスーパー耐久シリーズ(S耐)を運営するケーツープラネットで、同社内にフォーミュラ・リージョナル事務局=FRSが設置され、さらにSFのシリーズ運営を手がけるJRPが支援するかたちだ。このあたりの体制面は、19年9月のSF岡山戦において発表されていた。

日本のフォーミュラ・リージョナルのハード面(ワンメイク)は、シャシーが童夢の開発による「F111/3」で、最大出力270hpの直列4気筒インタークーラーターボ1750ccエンジンを搭載、タイヤはダンロップとなる。SF岡山戦ではF111/3のお披露目走行等も実施されていた。初年度デリバリー車両は16台(予定)とのこと。

19年9月のSF岡山戦でお披露目等が実施された際の「童夢F111/3」。19年9月のSF岡山戦でお披露目等が実施された際の「童夢F111/3」。

今回の発表によれば、2020年のフォーミュラ・リージョナルは全6大会のスケジュール。開幕大会(2レース)は6月5~7日、S耐の富士24時間レースとの併催で実施され、その後は岡山、オートポリス、SUGO、もてぎを転戦、各2~3レースが行なわれる(オートポリス戦はS耐と併催)。そして10月30日~11月1日の世界耐久選手権(WEC)富士戦と併催の第6大会(2レース)で閉幕に。全14レースが実施される予定だ。

フォーミュラ・リージョナルが新登場し、SFライツも新生スタートとなる2020年は、日本にとって新たなフォーミュラレースのピラミッドが機能し始める年になる。

19年9月のSF岡山戦でお披露目等が実施された際の「童夢F111/3」。19年9月のSF岡山戦でお披露目等が実施された際の「童夢F111/3」。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 【トヨタ GRカローラ 新型試乗】「GRヤリス」とはスタンスが明確に違う理由…河村康彦
  2. 『N-BOXカスタム』用パーツが一挙発売、ブリッツからエアクリーナーシリーズ4種類・5製品が発売
  3. [音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー「小型・薄型モデル」の選択のキモは、“サイズ”と“音”と“価格”!
  4. アルピナ『B3』が2度目のフェイスリフトへ! リムジン&ツーリングをWスクープ
  5. ランボルギーニ、新型車を間もなく発表へ…電動『ウルス』の可能性も
  6. トヨタ『スターレット』復活! 2026年デビューか?
  7. アントレックスが折りたたみ電動スクーター『MK114』発売へ、軽自動車にも積載可能
  8. 三菱『エクリプス クロスPHEV』は、新しい毎日に踏み出せる「今の時代、最強の1台」だPR
  9. トヨタ『ハリアー』が今夏ビッグマイチェン!? 「ハンマーヘッド」デザイン採用か
  10. その差は歴然!? 見た目は同じでもカロッツェリア・サイバーナビ AVIC-CQ912 ll → lll の進化は凄かった
ランキングをもっと見る