八代駅(熊本県八代市)と川内(せんだい)駅(鹿児島県薩摩川内市)を結ぶ肥薩おれんじ鉄道と、国土交通省九州地方整備局川内川河川事務所は2020年1月1日、川内川橋梁架け替え工事の見学会を薩摩川内市大小路地先(下麦建材店近く)で開催する。
川内川橋梁は、肥薩おれんじ鉄道が国鉄川内線(後の鹿児島本線の一部)と呼ばれていた大正時代の1922年7月に架けられた、トラス式4連+上路鈑桁3連の橋梁。
近年の川内川は河道断面が不足しており、洪水流下能力を向上させる必要があることから、2009年7月には「川内川水系河川整備計画」が策定され、今回、これに基づく大小路(おおしょうじ)地区引堤(ひきてい=河川拡幅)事業として、上路鈑桁3連部分の架け替えと同時にトラス橋梁の継足しが行なわれることになった。工事に際しては、現地至近で組み立てた新橋梁を横へ移動させる珍しい工法が採られる。
見学会当日の工事は8時30分から14時まで行なわれる予定で、架け替えはそのうちの10~13時を予定(荒天の場合、見学会は翌日に実施)。工事現場には一般公開用の見学席が設けられ、先着100人には肥薩おれんじ鉄道のオリジナルクリアファイルが進呈される。
川内川橋梁一部架替え工事の概要なお、架け替え工事が行なわれる2020年1月1・2日は上川内~川内間が終日運休となり、代行バスを運行。JR隈之城駅(鹿児島県薩摩川内市)まで乗り入れている列車については上川内までの運行となる。
1月3日は川内5時38分発の上り列車が工事後の初列車となり、車内では記念乗車証が配布される。
川内川橋梁一部架替え工事の概要