アストンマーティン、700馬力の V12スピードスター 発表へ…2020年後半

デザインは最も有名なアストンマーティンに触発

5.2リットルV12ツインターボ搭載

世界限定88台を手作業で生産

アストンマーティン V12スピードスターのイメージスケッチ
アストンマーティン V12スピードスターのイメージスケッチ全 18 枚

アストンマーティン(Aston Martin)は1月8日、新型車の『V12スピードスター』を、2020年後半に初公開すると発表した。

【画像全18枚】

V12スピードスターは、世界中の目の肥えたドライバーに向けて、少量を限定生産する予定だ。アストンマーティンによると、英国のスポーツカーブランドの誇りある過去とエキサイティングな未来を祝うモデルになるという。

V12スピードスターは、アストンマーティンのオーダーメイドサービス部門の「Q byアストンマーティン」と、アストンマーティンのデザイナー&エンジニアが共同で開発を行う。アストンマーティンによると、本物のドライバー指向のスポーツカーとして、最先端のモータースポーツと航空技術を組み合わせた2シーターのドライブマシンになるという。アストンマーティン DBR1(参考画像)アストンマーティン DBR1(参考画像)

デザインは最も有名なアストンマーティンに触発

V12スピードスターのデザインは、モダンかつダイナミックだ。1959年のルマン24時間耐久レースとニュルブルクリンク1000kmレースで優勝したアストンマーティンの伝説的な『DBR1』と、2013年に発表された『CC100スピードスターコンセプト』の2台のモチーフを取り入れる。アストンマーティンの最新スポーツカーで使用されているのと同じ素材と技術も導入する。

ルマンで優勝したDBR1は、V12スピードスターに影響を与えている。アストンマーティンのモータースポーツの歴史において、最も注目を集める勝利を記録したのが、DBR1だ。DBR1は1950年代の同じ年に、世界スポーツカー選手権とルマン24時間の両方で優勝した3台の車のうちの1台。DBR1はモータースポーツでの活躍だけでなく、デザイン面での優雅さも、アストンマーティンの名車としての価値を高めている。

一方、CC100 スピードスターコンセプトは、アストンマーティンの創業100周年を記念して、2013年に登場した。このCC100 スピードスターコンセプトも、Q by アストンマーティンとアストンマーティンのデザイン部門による1年以上のV12スピードスターの開発作業に刺激を与えたという。アストンマーティン CC100 スピードスターコンセプト(参考画像)アストンマーティン CC100 スピードスターコンセプト(参考画像)

5.2リットルV12ツインターボ搭載

V12スピードスターの心臓部には、アストンマーティンの5.2リットルV型12気筒ガソリンツインターボエンジンの高性能バージョンが搭載される。最大出力はおよそ700ps、最大トルクはおよそ71.4kgmを引き出す。優れたパフォーマンスとレスポンス、スリリングなV12サウンドトラックを備えたこのエンジンは、トランスアクスルレイアウトのZF製8速ATと組み合わせられる。

アストンマーティンV12スピードスターに搭載されているパワートレインは、豊富なキャラクターを持つ。そのエンジンノートと音質は、爽快なドライビングエクスペリエンスにおいて重要な役割を果たすという。

世界限定88台を手作業で生産

V12スピードスターは、世界限定88台を手作業で生産する計画だ。2021年の第1四半期(1~3月)に出荷が開始される予定、としている。

アストンマーティンのアンディ・パーマー社長兼CEOは、「V12スピードスターは、アストンマーティンの野望と創意工夫を示すだけでなく、アストンマーティンの豊かで比類のない遺産を称える。V12スピードスターのオーナーとなる88人の熱狂的なコレクターは、アストンマーティンの歴史において、象徴的な新しい作品を確保することになる」と述べている。

《森脇稔》

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