【ダカールラリー2020】優勝争いは“ビッグ3”の接戦か、MINIのサインツが首位ターン…アロンソ16位で後半戦へ

現時点で総合トップの#305 サインツ(MINI)。
現時点で総合トップの#305 サインツ(MINI)。全 8 枚

サウジアラビアで開催されている「ダカールラリー2020」は現地10日で前半戦を終了した。四輪の総合優勝争いは“ビッグ3”による接戦と思える状況で、MINIのカルロス・サインツが前半戦首位。注目のフェルナンド・アロンソ(トヨタ)は目下16位につけている。

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初のサウジアラビア開催となった今年のダカールラリー。周辺地域では米国とイランの問題、あるいはレバノン入りしたカルロス・ゴーン氏などの話題もあるなか、ダカールラリーは(日本からの目線で見る限りにおいて)大きな問題なく進行中といえるだろう。

ラリー序盤はアウジアラビア西部の紅海沿岸を北上するかたちのルートで進み、その後、戦いの舞台は同国の内陸部、中央方面へと移ってきている。現地10日に競技6日目を終了し、翌11日はリヤドでの休息日、そして12~17日が後半戦だ。

四輪の総合優勝争いは、2010年代のダカールラリーでいずれも複数回の優勝を果たしてきた“ビッグ3”とも呼べる大物ドライバーたちが、約8分間隔で現在1-2-3を占める展開となっている(1~3位は約16分差)。初開催のサウジ戦だけにタイム差の実効性が読みにくい面はあるものの、僅差接戦と評していい状況に思われる。

首位は2010、18年に南米開催だったダカールを制した元WRCチャンピオン、X-raid MINI陣営の#305 カルロス・サインツ(マシンはJOHN COOPER WORKS BUGGY)。これを追うのが11、15、19年の南米ダカール覇者、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のエースである#300 ナッサー・アルアティア(ハイラックス)。そして3位にはサインツの僚友で、12、13、16、17年大会を制している#302 ステファン・ペテランセル(JOHN COOPER WORKS BUGGY)が続く(ペテランセルはアフリカ開催期のダカールラリーでも04、05、07年に四輪総合優勝)。

ちなみに1~4位が約37分差、7位までは首位から1時間圏内なので、現段階で上位3人の争いに絞られたとまで言うのは早計に思えるが、なにせ強者3人の1-2-3接戦だけに、このなかから初の“サウジダカール王者”が誕生しそうな雰囲気を強く感じるのも事実である。後半戦、戦いはどう推移していくのか。

MINI対トヨタという見方もできるが、現在1-3-5のMINIが勝てば2012~15年に4連覇して以来のダカール制覇となる。一方、昨年の初制覇に続くV2に期待がかかるトヨタ勢では、OVERDRIVE TOYOTAという陣営からハイラックスで出走している地元サウジアラビア籍の#309 ヤジード・アル・ラジが4位につけて、2位アルアティアの次位。TGRのメンバーでは、09年に南米初開催時のダカール覇者となった経歴をもつ実力者#304 ジニール・ドゥビリエが現在7位に位置している。同じくTGRの#307 ベルンハルト・テン・ブリンケは8位。

そしてダカールラリー初参戦、大きな注目を集めながらTGRのトヨタ・ハイラックスで戦っている元F1王者#310 フェルナンド・アロンソは、前半戦を四輪総合16位、トップとは約3時間18分差で終えた。競技2日目のアクシデントによるマシン修復時の大幅タイムロスを単純計算で考慮すれば、実質のトップ差は1時間に満たないと見ることもでき、後半戦はステージ優勝を狙うことも視野に入ってくるか?

6日目までのステージ別(日別)最高位は4位(3日目)で、シングル順位が計3回のアロンソ。後半戦は総合上位陣が無理をしない局面も出てくる可能性があり、“ステージ1勝”の期待をかけたいところである。

#310 フェルナンド・アロンソのコメント(ステージ7位だった競技5日目を終えてのもの)
「今日(5日目)は我々にとって良いステージだった。満足しているよ。ペースの面では、おそらくここまでで最高のステージだったと思う。ハイラックスとの走りに自信がついたし、特にステージ後半の砂の多いコースでは良いリズムで走れた。我々はスタート順が遅いため、特にステージ序盤、埃で視界が遮られるという不利を強いられるのだが、逆にステージ後半ではルートを見つけるのに有利だ。ステージでの順位が徐々に向上しているのは良いことだし、砂丘での戦いへ向け、さらに上位を目指したい」

ダカールラリー2020年大会は現地17日にフィニッシュを迎える予定だ。

*順位等は日本時間11日14時の時点でのダカールラリー公式サイトにおける表示に基づく。

《遠藤俊幸》

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